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チャンピオンベルトを目指して挑戦を続けてきた翁長吾央選手。勝てば、世界戦へとつながるタイトルマッチに臨みました。
試合前の控室。静かに闘志を燃やすプロボクサー・翁長吾央、36歳。オーバーエイジの翁長が挑戦を続ける理由、それは「感謝」の思いでした。
去年の試合後「諦めずに絶対金城監督の奥さん(妻・清子さん)のお墓の前にベルトを見せますので。」
沖縄尚学時代、ボクシングの礎を築いてくれた金城眞吉監督、そして監督の妻で寮母さんでもあった今は亡き清子さんにベルトを見せる。その思いが、翁長を突き動かしていました。
翁長吾央選手「金城監督に、行く前に、『お前1人の試合じゃないから、しっかりやっていけ』って言われて。」
勝てば世界戦へとつながる東洋太平洋タイトルマッチ。試合は序盤から翁長がチャンピオンを相手にカウンターやボディを中心に攻め立てポイントを奪います。
迎えた第8R。このラウンドも翁長はチャンピオンの顔面にパンチをヒットさせるなど優位に試合を展開。ところが・・・ほんの一瞬でした。わずかな隙を突かれダウンを奪われるます。
リングを降りた翁長は、金城監督のもとへ。
翁長吾央選手「涙が出ますね、監督の顔を見たら。いつもいつも奥さん(清子さん)が心配していたので、悔しいですね、(ベルトを)見せてあげたかったですね。見せてあげたかった…。」
ベルトを目指し続けた男の挑戦は、ここで一区切りとなりました。
負けてはしまいましたが、挑戦し続ける姿は、見ている人にきっと勇気を与えたのではないかと思います。お疲れ様でした。翁長選手は、今後のことはこれから考えたいということです。