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こんにちは、スポーツです!あす、夏の甲子園3回戦へ臨む嘉手納高校。初戦を持ち味の打撃力で突破した背景には、ある秘訣がありました次の対戦校、高知代表の明徳義塾戦へ向けての動きと合わせて現地から沼尻アナのリポートです。

2010年夏の甲子園決勝での興南の記録に並ぶ19安打を放ち、初戦を快勝した嘉手納ナイン。逆転タイムリーを放った4番・知花拓哉走者一掃のタイムリーを含む4打点と活躍した1番・幸地諒承にはある共通点がありました。

それは…打つ直前、ともに「攻撃のタイム」をとっていたのです

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知花拓哉選手「あの時は自分が緊張していたので監督が「何も考えずに思いっきり打ってこい」と伝令に伝えて、その言葉を聞いて自分は楽になって。」

このタイムによって、リラックスできたことで逆転タイムリーを打てたと話す知花。

幸地諒承選手「体に近い真っ直ぐの球を狙っていけと言われていたので。」

幸地も、ベンチの指示通りに狙い球を絞れたことがタイムリーにつながったと話します。

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大蔵宗元監督「チャンスで力む場面なんですけど、やることをしっかり決めて打席に臨むと。とにかく選手が硬くならないように、しっかり準備ができるようにという意味合いでやっています。」

知花拓哉選手「毎回(攻撃のタイム後)それで点を取っていると思うので、楽に打つことができます。」

次の1戦も、「攻撃のタイム」が嘉手納打線爆発の鍵となりそうです。その嘉手納が3回戦で対戦するのは高知県代表の明徳義塾。

夏の甲子園、7年連続出場の名門校。県大会でのチーム打率は嘉手納とほぼ互角。それでも1番を打つ立花、2番の西村はともに打率5割を越えていて、警戒が必要です。

また、投手陣は、甲子園初戦では背番号10、右サイドスローの金津(かなつ)が先発。5回からは県大会27イニングで35個の三振を奪ったエースの中野がリリーフし2人で鳥取代表境打線を2点に抑えています。

初戦を勝ち、夏の甲子園通算30勝を達成した強豪に嘉手納が立ち向かいます。

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沼尻「その明徳義塾に挑む嘉手納ナインですが心強いデータがあるんです。沖縄県勢は春夏通じて、過去3度甲子園で明徳義塾と対戦していますが、すべて勝利しているんです。そしてそれだけでなく、明徳義塾に勝利した3校はその大会で華々しい成績を残しているんです。明徳義塾に勝てば勢いに乗れますし、また上位進出のためには勝たなければならない相手でもあるんです。」

このデータを、選手に見せてみると…

大城堅斗選手「勝ったら決勝いけるんですね。あした大事ですね、だいぶ大事になってくる。」

強豪・明徳義塾に勝ち、勢いをつけたい嘉手納ナインはきょうも練習に汗を流しました。

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初戦でミスの多かった守備の確認を行ったほか、バッティング練習では明徳義塾のサイドスロー投手を想定しなんと大蔵監督42歳、自らマウンドにあがりナインと勝負。

年齢を感じさせない力強い投球に選手たちは抑えられる場面もありましたが監督の期待に応えるべく、しっかりと打ち返していました。

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大蔵宗元監督「(Q.大蔵投手から見て、嘉手納打線、いかがだったでしょうか?)振れていました(笑)」

比嘉花道選手「(大蔵監督は)球も速くて、コントロールも良くてあの歳なのにすごいなと思います。」

そんな嘉手納ナインには、あすの試合、負けられないある思いがあります。

初戦の応援スタンド、毎年、友情応援として市立尼崎高校の吹奏楽部が沖縄代表校の応援にかけつけていますがことしは、甲子園初戦で先に敗れてしまった野球部の選手たちも嘉手納に声援を送っていました。

さらに、市立尼崎高校での練習では選手たちが練習のフォローをしてくれるなど3回戦に臨む嘉手納ナインを後押ししてくれました。

市立尼崎・前田大輝選手「自分たちが勝てなかった分、僕たちの思いを背負うっていったらおかしいですけど。僕たちの分まで勝ってくれということはずっと言っていました。」

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大石哲汰主将「尼崎は1回戦で負けてしまったんですけど、こういう協力してくれているんで、自分たちも尼崎の分まで甲子園で全力プレーで恩返しができるように頑張りたいと思っています。」

恩返しを誓う、嘉手納ナインの3回戦。あす午前8時、プレイボールです!

比嘉花道選手「自分ができることをしっかりやって、勝利に貢献できるように頑張りたい。」

大城堅斗選手「しっかり気を引き締めて、明日の試合まずは守備からリズムを作って、点を取っていきたい。」

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