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崎濱区長「とてもじゃないけど生活できないような状態なんです。ぜひ米側のほうにですね、強く抗議していただきたいと思います」

沖縄防衛局池田眞人企画部次長「先般の100dBを超える騒音、これも前例がないことであります。引き続き米側には申し入れをやっていきたいと思っているわけであります。」

Q+リポート オスプレイの騒音激化の実態

オスプレイの訓練による騒音被害を訴えるため、きのう沖縄防衛局を訪れた、宜野座村の住民たち。

これまでは、特に騒音の激しい城原区の住民が抗議を行ってきましたが、宜野座村内の6つの区のうち、5つの区の住民が参加し、強い抗議の意思を示しました。

沖縄防衛局に対する抗議は再三にわたって行われていますが、アメリカ軍に「改善を申し入れ」るという回答しか得られない、”のれんに腕押し”の状況が続いています。

住宅とヘリパッドがわずか350メートルしか離れていない場所もある城原区。先月25日には、人も寝静まる午後10時12分に、100.3dBの騒音が発生しました。

Q+リポート オスプレイの騒音激化の実態

城原区民大城信助さん「一番暑い時に仕事に行って帰って来るのに、安らぎの時に、遅くて10時半なったり11時近くまでやったりするもんだから。せっかく帰ってきてもゆっくりすることが出来ないわけね。」

深刻な被害を訴えるのは、城原区に住む大城信助さん。激しい訓練の翌日、自宅の軒から、コンクリート片が落下していました。

城原区民大城信助さん「訓練があった翌日にこんななってるもんだから、多分そうじゃないかとしか考えられない」

100.3dBの騒音を記録した先月25日の夜は、オスプレイ4機が低空飛行するのが目撃されています。これまで幾多の台風にも耐え、手入れもしてきた自宅が4機のオスプレイの低空飛行による振動には耐え切れず、悲鳴を上げたと、大城さんは考えています。

訓練の激化はデータにも表れています。2014年度に観測された騒音は5000回あまり、しかし翌年は8000回あまりに増え、今年はさらにそれを上回るペースで訓練が行われています。

また、夜間訓練には、騒音の数値だけでは測れない恐怖もつきまといます。

城原区民大城信助さん「無灯火で飛んでるもんだから、その辺が心配ですね、いつ(高圧線に)引っかかるかというのが。頭を飛んでいるヘリは、全然何も点いてないです。追尾しているの(ヘリ)が、テールランプが点いているイメージで。訓練で、前の無灯火機の行動をチェックしているのかわからないけど、そんな格好で飛んでいる。」

Q+リポート オスプレイの騒音激化の実態

沖縄防衛局への抗議のあと意見交換会を開いた宜野座村の住民たち。

松田区民「自分たちのところには、絶対そういうことは、火の粉は飛んでこないということが、日頃の生活からあるわけですよ。たかだか8kmのなかでね、『向こうは近いから』とかそんな話が出ること自体が、日頃の生活で違ってるわけです。」

村をあげた抗議に取り組めないか、模索していますが、村内には集落ごとに騒音被害の大小があるため、問題意識にも差があるのが、今の課題です。

崎濱区長「高江にも新しいヘリパッドが出来ますよね、沖縄って狭いじゃないですか、必ず宜野座村、城原区にも飛んでくると思いますので」

危機感は募る一方ですが、夜間の訓練中止を求める住民らの抗議や申し入れに対し、アメリカ軍は、これまで回答したことはありません。

Q+リポート オスプレイの騒音激化の実態

抗議のわずか4時間後、2機のオスプレイが現れました。住宅の軒下からのぞくほどの低空飛行です。