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実近記者「南城市の現場に来ています。こちらでは台風でも発電する世界初の風車、風力発電機の設置作業が始まっています」
こんにちは、ここからはニュースQプラスです。沖縄にも多い風力発電、しかし、一方で台風の時期には止まったり壊れたりというトラブルも多く見られました。しかし、2016年台風による風の力を逆に電力に変えてしまおうという新しい試みが県内で始まりました。カメラ初潜入です。
この風車を開発したのは東京のベンチャー企業。これまで2年間にわたり開発と実験を繰り返してきました。これまでの一般的なプロペラ式の風車は過去には、暴風で倒壊するなどの被害が出ていて、台風など風の強い時には危険なため運用を止めています。
清水社長「今も止まってますけど、(従来の風力発電機は)基本的には弱い風の時も発電できないし、風が強すぎても、回りすぎてしまって、いわゆる暴走ですね。(従来の)風力発電機って風が弱すぎても強すぎても止めちゃわないといけないんですね。私たちの風力発電機はどんな風が来ても発電ができると」
今回開発された風車は垂直軸型マグナス式と呼ばれ、高さ3メートルの円筒が台風などの暴風でもまた、弱い風でもあらゆる方向から受け止めることができ発電できる仕組みになっています。
清水社長「羽をなくすことによって、台風みたいな環境でも安全に発電ができるはずだと、考えてまして、その実験をこの場所で行いたいと」
この風車が実際に屋外に設置されるのは初めてで、これからおよそ1年かけて実際の台風の際の発電量や強度などについてテストを行い、実用化を目指します。
そして、今後は日本国内だけでなく台湾やフィリピンなど台風の多い地域に販売を展開していきたいと話しています。