こんにちは、スポーツです。初の夏の甲子園切符を手にした嘉手納高校。その裏には、日々の練習でのある取組がありました。
夏の甲子園をかけた決勝戦。準決勝まで本来の打撃ができずにいた嘉手納打線が爆発し、大量11得点。そこにはある秘密が隠されていました。
古謝巧真選手「キャプテンが打ってくれたおかげで、打線にも勢いがついたと思います。」
決勝戦、2点を追いかける嘉手納は1回ウラ打撃不振のキャプテン・大石哲汰の反撃の狼煙をあげるタイムリー。チームが待ち侘びた1本でもあり、これが起爆剤になります。
その後、大石はホームランを放つなど大活躍。この復活の裏に、ある仕草がありました。それがこれ、大石は、打席に入る時、一度「左目を閉じる」のです。
大石哲汰主将「監督に「右目が使えていない」ということを言われて、右目で見るという強い意識を持つために大袈裟に右目だけでピッチャーに合わせて。」
監督「こう(正面で)見るのと、ななめで見るのは、視野が違うのでしっかり両目で見なさいということですね。」
打てていない焦りもあって、強く振ろうと体をひねり左目だけでボールを見ていた大石。その小さな変化に気付いた監督からのアドバイスを受け打席に入るルーティンにしたことが復活へと繋がったのです。
大石を始め、今大会4本のホームランを放った嘉手納打線。そのパワーの源は早朝にありました。甲子園行きを決め、1週間がたったこの日も、選手たちは、朝7時のトレーニングから練習をスタート。これまで3年間繰り返してきました。
そして、そのトレーニングのあとに待っているのが…メンバー揃っての「朝ごはん」
自宅から白米を持参しおかずは、味噌汁と納豆。パワーの源になっているのはもちろん熱中症予防にもなると話します。
食事の具材は監督自らが買い出しに行っています
大蔵宗元監督「いつも決まったものなので、飽きていると思うんですけどこれは青春の味だからといって(笑)」
味噌汁を作るのは選手やマネージャーの仕事。
味噌汁を作るマネージャー(前原綺星さん・1年生)「きょうは〜いつもより美味しくできたと思います、ハハハハハ。」
大石主将「おいしくて、毎日飲みやすいです。」
仲地玖礼選手「(大石)あいつ多分何でもおいしいと思ってますよ。」
この時間が、メンバー同士のコミュニケーションの時間にもなっています。地道な取り組みで初優勝を勝ち取った嘉手納ナイン。来月1日、甲子園へ向け出発します。