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「つながる」きょうは高齢者を支える地域の力についてお伝えします。

少子高齢化社がすすみ、長寿社会になる沖縄ですが、人生を豊かに老いるためにどうしたらよいのか、ある地域の取り組みを取材しました。

つながる × 地域の力 高齢者が支え合う取り組みとは

ここは、今帰仁村。広い畑で農作業をしているのは石川清和さん。石川さんは、あまり市場に出回っていないリーフオクラの苗など、めずらしい野菜を無農薬で育てています。

石川清和さん「これは、オクラの仲間でカルシウムが豊富。あとは、ビタミンがいっぱい詰まっています。ネバネバする成分が入っているので、胃の保護をする作用がある」

石川さんは高齢者が人口の3割を占めているという今帰仁村で病気にならない生活習慣をモットーに地域医療を支えていて、ハルサードクターと呼ばれています。

石川さん「食事はどうかな?赤モーイとかトウガン食べる?あれからも水分もでるから、赤モーイとかトウガンなんかも料理で取ると水分取れるからそれもとってごらん」

患者一人ひとりを丁寧に診察し、食生活についても細かく聞きだしアドバイスしていきます。診療所内では石川先生が育てた無農薬の野菜も販売されています。

患者さん「(Q:病院に来たらお野菜も買って帰るんですか?)そういうより、先生の所は作ってない(野菜)が多い。何とかという葉っぱ。(リーフオクラ)名前覚えきれない」

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病気知らずのおばあちゃんがこちらにいらっしゃるということでやってきました。

座間味千枝さん「(Q:おいくつでいらっしゃるんですか?)数えは94。(Q:クワンソウの選別も毎日暑い中やっているんですか?きつくないですか?)涼しいですよ。一緒に仕事をするのが面白いです」

30年ほどまえに風邪をひいたのを最後に、この年までちゃーがんじゅうの生活を送っているという千枝さん。元気の秘訣は、日々の仕事とやはり食生活にありました。

千枝さん「(Q:冷蔵庫の前お野菜も自分で作ったお野菜なんですか?)はい。みんな」

オクラと葉野菜の和え物。ピーマンとニンジンの炒め物。薄味で仕上げた料理を時間をかけてたべていました。

石川さん「高齢者が増えていく中、どうやって高齢者を支えていくかということで、一人ひとりが病気にならないようにしていかないといけない。そこがいつ始まるのかというと、75歳から始めるのではなく、もっと早い段階から取り組んでいかないといけない」

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一方、こちらは北谷町の栄口公民館。始めた当初は人数も少なったようですが、今では40人のおばあちゃんが運動を楽しんでいます。

島袋艶子自治会長「『ちょきんクラブ』という名称で筋肉を蓄えると。お金の貯金ではなくてそういうことで毎週金曜開催しています」

ちょきんクラブを終えたおばあちゃんたちが続々と出てきました。公民館が商店に早変わりです。

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栄口区には近くにスーパーがないため、高齢者にとって買い物は大きな負担になっていました。いわゆる買い物弱者です。そこで栄口区では、2年前から「ちょきんくらぶ」の日に合わせて「栄口商店」を開催。町内外の業者や団体・個人などが出店しています。

販売者「(ゴーヤー50円ですか)お得、お買い得ですよ。家族は2人しかいないからみんな安くしてあげてるの」

新鮮な野菜や魚、手作りの漬物など品ぞろえも豊富です。

おばあちゃん「この商店をやってから筋トレもいっぱい来ています。多くなっていますよ」

おばあちゃん「(Q:何かリクエストもあります?)おいも持っておいで。読谷の紅いも。忘れんでよー」

買い物弱者を助けるために始まった取り組みは地域がつながり、出店者や利用者も増えています。グラウンドゴルフを終えたおじちゃんたちも集いユンタクを楽しんでいました。

ちょきんクラブ参加者「一回でも休んだら先週どうしたの?ってみんなが声かけてくれますよ。心配してくれます」

知恵と工夫がいっぱい詰まった今帰仁村と北谷町。いま、高齢者を支える地域の力が求められています。

コミュニティーというのは、高齢者になって作るというよりも今のうちから作っていくことも大切ですよね。

コミュニティができることで互いに手料理を持ち寄り、結果バランスのとれた食事もできるというメリットもあると石川先生は話していました。

誰にも避けて通れない老いの問題ですが、コミュニティがあることで、それが高齢者自身が地域を支える力にもなる可能性があります。