ビーチパーティーなど、「飲酒」の機会が多くなる季節ですが、死亡事故に占める飲酒運転の割合が26年連続というワーストの不名誉な記録を持つ沖縄。飲酒運転がいかに恐ろしいもなのか、新人の新田記者が体験しました。
先日、飲酒運転の恐怖を身に持って感じてもらおうと、那覇市で「飲酒運転実体験教室」が開かれました。
「カンパーイ」
まずは、参加者全員で缶ビールや泡盛を飲みます。およそ1時間後顔が赤くなったり、目もうつろな参加者が増えてきました。
参加者は「運転はしますけど、大丈夫だと思いますよ」「酔っぱらっておりますね。そろそろ呂律が回らなくなってきております」
私もビール2缶と泡盛1杯を飲み、アルコールチェックをすると。
新田記者「アルコールチェッカーで0.4という数値が出ました。これから車に乗って運転してみたいと思います」
安全のため指導教官が同乗して、出発。果たして、アルコールの影響はどれぐらい出るのでしょうか?
参加者は「周りが見えにくい。急いでるという感覚はあるのかなっていうのが自分でも感じた」「スピードが速くなってしまったり、止まっているつもりでも止まり切れていなかった。お酒飲んだ時って、運転できるという自信過剰になってしまうところがある」
私も実際に運転してみると、ポールにぶつかったり、スピードを出しすぎるなど、危険な運転をしてしまっていました。
指導教官は「明らかにアクセルの踏み具合が強くなりましたね。飲んでる状況と飲んでない状況の運転の差っていうのは明らかに出てしまいます。」
「飲んだら、乗らない」「乗るなら、飲まない」この言葉の意味を改めて実感することができました。
沖縄県警によりますと、2016年県内で起きている死亡事故18件のうち、およそ3割にあたる6件が飲酒絡みの事故ということです。
「少しくらいなら飲んで運転しても大丈夫だろう」、この甘い考えが人の命を簡単に奪ってしまうことを私たちは真剣に考えていかなければなりません。