母への感謝の夏 始まる
いよいよ今度の土曜日に開幕する夏の高校野球沖縄大会。めざせ甲子園もきょうが11校目、沖縄水産です。
古豪復活を目指すナインには、夏への気持ちを強めるある理由がありました。
春季県大会ベスト8、力と自信をつけて、夏へと向かっている沖縄水産。チームにはある特徴がありました。
3年生5人でギャグ「(内間)164㎝です(比嘉)161㎝です(知念良)160㎝です(知念功)お前ら、ちっちゃ、ちっちゃい割に野球もせいぜい頑張れよパワーもつけて!頑張って!(古川)お前もちっちぇえだろ!(突っ込み)(知念功)痛ってぇ〜※知念功は170㎝、古川はチーム1の長身176㎝。」
小柄な選手が多いことしの沖縄水産。春季大会の登録メンバーは20人中、17人が160㎝代。春ベスト8のチームの中で最も平均身長が低いチームです。
新垣隆夫監督「1月の競技大会では、総合49位と、個人個人の体格であったり投げる力、走る力というものは本当にありません。」
それでも春ベスト8入りを果たした背景には身体能力を補う工夫が。攻撃では、バントなどの小技に力を入れているほか、ティーバッティングでは、通常よりも長いバットを使い、体重移動と下半身を大きく使うことを意識。全身を使ったバッティングを体に覚えさせています。
そしてエースは160㎝の小さな巨人!
トルネード投法を駆使する知念良亮。体をいっぱいに使ったピッチングから繰り出されるストレートは切れ味十分。
知念良亮選手「相手に体力とか負けていても、気持ちで負けないようにしていたら勝てると思うので最後は。」
「気持ちでは誰にも負けない」いや、負けたくない思いがありました。
比嘉明秀主将「野球はとてもお金がかかるのでそれはお母さんにしてみればとても大変なことで夜も昼も働いていて」
知念良亮選手「(母は)なにも言わずにここまでやってくれたので、自分が恩返しできたら。」
知念功士選手「今まで母1人で育ててきてくれて、いろんな迷惑もかけたし。」
沖水ナインが語る母への思い。そこにはこれまで支えてきてくれた感謝の思いがあったのです
知念功士君の母・弥生さん。幼い頃から、女手1つで功士君を育て、現在も、昼・夜と二つの仕事を掛け持ちしています。
知念功士選手「ありがたいのはわかっているんですけど、たまにイラッとくるっていうか、めんどくさい」
母・弥生さん「お互い様です〜」
知念功士選手「わかってますよ。」
口喧嘩は日常茶飯事。しかし、母の苦労を誰よりもわかっているのは功士君でした。
知念功士選手「親が頑張って道具とか買ってくれているのに、自分がだやーしていていいのかなって思ってきて。その親の有難さを感じながら野球をやっていると、だやーできなくなるっていうかそれを思いながら一生懸命プレーしています。恩返ししたいって思いは強いので、自分が全力でやっている姿を見てもらえれば自分にとっても嬉しいかなと思います。」
母・弥生さん「応援に行きますので、休みも取っているので頑張ってください、応援しています、ずっと。」
小さな体に秘め力は家族への思い!恩返しの夏、沖水ナインがこの夏、大きな舞台で躍動する!
比嘉明秀主将N左170917励まし合いながらこれまでやってきたので夏はしっかり頂点を取りたいです
集合「優勝するぞ!」
めざせ甲子園、あすは嘉手納高校です。