チーム引っ張る女子野球部員
めざせ甲子園、8校目のきょうは八重山高校です。
春のセンバツを逃したものの、再び夏への挑戦を開始したチームを引っ張るのは女子野球部員でした。この春、21世紀枠でのセンバツ出場も期待された八重山高校。
しかし
その後、春季大会では初戦敗退。さらに、部内の不祥事で対外試合1カ月禁止などチームにとって試練の春となりました
仲里真澄監督「今回の件によって自分たちの大好きな野球ができない時期がしばらくありましたので。お互いを思いやる心とかそういうのがあって野球部として活動できるんだと思い知らされたんで。」
又吉海智選手「野球の結果が出なかったのも、こういう野球とは関係ないところにあったんじゃないかなと思います。」
仲間との向き合い方、野球への姿勢を見つめ直した選手たち。我武者羅にとことん野球に打ち込んでいます。その姿に地域も暖かい眼差しを送ります。
地域の人(おにぎりを差し入れ)「地域の誰もが応援したいと思っているんだけど、その1人として、応援団のつもりで。」
支えてくれる人への思いも胸に夏に臨むチーム。引っ張るのは投手陣。九州ベスト8の原動力となった仲山琉斗。また、秋が終わってからサイドスローへ転向した新里光平は公式戦での登板はまだない、秘密兵器。この夏、新たな戦力として注目。
その投手陣を、3番・東盛隼己、4番・黒島投真5番・新里の、「不動のクリーンナップ」が援護します。春逃した甲子園への夢をめざし、前進するチーム。その中で、大きな戦力となっている選手がいます。
野球部紅一点、喜舎場光さん。兄の影響で小学2年生から野球を始めると、その虜に。
喜舎場光選手「チームでやっていく仲間と上を目指してみんなで取り組む姿勢だったりとかが好きで。(野球は)めっちゃ好きですね。」
その名前にふさわしく、キラキラ輝く笑顔を見せる喜舎場さん。さぞかし、チームのマドンナ的な存在かと思いきや…
友利有也主将「男みたいな感じで、みんなもけっこう接していて(笑)」
それは喜舎場さんの練習姿勢を見ると、うなづける面も。他の部員と同じメニューをこなすだけでなく、誰よりも声を出し、ガッツあるプレーを見せ、その様子はまさに男子顔負け。
そこには、喜舎場さんのある思いがありました。
喜舎場光選手「プレーで貢献できない分、思いきりやらないとなって。自分が頑張っている姿を見て、みんなが頑張れるっていうそういうふうに思えてもらえたらいいなと思っているので。」
女子部員である喜舎場さんは、規定により夏の大会に出場することはできません。そんな喜舎場さんがチームのためにこだわったことそれは、野球への姿勢でした
又吉海智選手「試合に出られないっていうのをわかっておきながらも自分たちを同じメニューをやって、自分たち以上に声を出してっていう。」
友利有也主将「光のために、あいつも一緒に甲子園に連れて行って、一緒に戦うと思えているので。」
喜舎場光選手「きつい時期とかいっぱいあったんですけど、この仲間がいて支えてくれたりとか、みんながいるから自分は頑張れて、今まで続けてこられていると思うので、本当に最高の仲間だと思っています。」
ナインが目指す夢はただひとつ、甲子園。八重山の物語が、この夏、再び動き出す!
友利有也主将「自分たちは今一番下の状態でこれ以上下はないですし、目指しているのは上だけなので夏何が何でも全員で取りいきたいと思います。」
喜舎場光選手「甲子園でみんなで校歌を思いきり歌いたいと思っています。」
集合「いくぞ甲子園」
八重山高校は大会初日、コザしんきんスタジアムの第1試合、八重山商工と対戦します。めざせ甲子園、あすは宮古工業です