最後の夏 チームを支える3年生
４校目のきょうは与勝高校です。この夏が3年生にとっては最後の夏になりますが、学生コーチやマネージャーとして最後の夏を迎え、チームを支える仲間たちがいました
与勝高校3年、城間盛作くん。最後の夏、彼は裏方としてチームを支えています。
浦添広志監督「一人二役、三役ぐらい城間はやっているので、非常にみんなから信頼されている学生コーチです」
中高一貫教育の与勝高校。3年生の部員は中学からの6年間も共に頑張ってきた仲間。どこよりも固い絆で結ばれています。そのチームにあって、城間君が学生コーチを決意したの高校生になってからでした。
城間盛作選手「練習中にケガをして野球をやめました」
中学1年生の時、練習中にケガをし、一度は野球を離れた城間くん。そんなとき声をかけたのが現在の浦添監督、そして同級生の仲間たちでした
城間盛作選手「自分自身も野球が好きだったので。しっかり全力で監督や周りの人に恩返しができるように」
宮城太賀主将「盛作は一番野球をやっていて、甲子園に行きたいと思っている。中学の時にケガをして野球ができなくなって、その分、自分たちが盛作の気持ちに応えられるように」
城間盛作選手「マシンはどうしますか？（何がいいか？）左のカーブです（左のカーブ、じゃお前に任せる）」
３年間、毎日、選手１人１人を見続けてきた城間くん。時には監督より厳しく、チーム全体の士気を高めます。
城間盛作選手「バント失敗、フティースクイズ失敗。この１回で負けるよ。この１回でそのために今練習してるさ。こんな簡単に3連続失敗したら負けるよ、もっと１球を大事にしないと」
ことしの与勝高校野球部、その原動力となっているのが投手陣。
ストレートと多彩な変化球を武器に新チームとなって挑んだ去年の秋の大会。シード校を完封で押さえるなど、エースとしての自覚も出てきた富名腰を中心に、西門口、伊禮と投手陣は豊富。
富名腰泰雅選手「チームの目標は甲子園一つなので、それに向けて夏一戦一戦戦っていきたい」
チームを盛り上げ、夏に向かっているのは男子部員だけではありません。女子マネジャーも練習の合間、県大会に向けて取り組んでいました。
赤嶺結菜マネジャー「名字と名前が入っている時はいつも山よみで読んでいるのを、真っすぐな感じで”ハナシロケンシンクン”って読む」
球児の熱戦に欠かせない大会の場内アナウンス。赤嶺さんは、甲子園の放送を聞いて勉強しました。そして去年、ひとつの夢を叶えたのです。
赤嶺結菜「去年の夏初めて選手権のアナウンスをしました。決勝のアナウンスです。与勝が決勝まで勝ち上がって、アナウンスも与勝がやりたい（是非みんなの名前を決勝で言いたいね）言いたいです。１つでも多く、みんなのアナウンスをしたい」
学生コーチやマネジャーの思いも一つに与勝高校、夢に向かう夏が始まります！
宮城太賀主将「ここにきたら強いチームもどこのチームも最後のスパートかけてくるのでそれに負けないように」
城間盛作選手「この学年にはスターはいないので、1人1人が自分のやるべき事を理解して、みんなで声かけ合ってひとつになれた時が絶対強いと思っている」
『絶対甲子園行くぞー！』
