県議選リポート3回目は、離島振興や、自衛隊の配備問題も注目される宮古島市区、石垣市区です。8年ぶりの県議選となった宮古島市区。定数2に対し、保守が分裂。新人2人を含む3人が立候補しています。
宮古島市民「宮古は離島ですから、離島振興に全面的に協力する、活躍する方を」
宮古島市民「子育て支援とかに力を入れてほしいです。女性が働きやすい環境を作ってもらえれば一番うれしいですね」
宮古島市区では、さらに2015年防衛省が要請した自衛隊の配備問題への賛否にも注目が集まります。
宮古島市民「やっぱり基地問題が、自衛隊問題が、大きな課題じゃないですか今度の選挙は」
嘉手納学候補「私たち離島が苦しい思いをしている。そこに政治と行政が目を当てるべきじゃないかと思っている」
保守系の前市議で、無所属・新人の嘉手納さん。下地島空港の有効活用などを訴え、出身地の伊良部島を中心に、票の掘り起こしを図っています。
自衛隊配備には、容認の姿勢です。
亀濱玲子候補「宮古島の命の水を第一義に守ってこそ今を生きる大人の責任が果たせるものと考えている」
勇退するの奥平一夫さんの、後継者として立候補した前市議の亀濱さん。
唯一の革新系候補として、自衛隊配備にも反対の姿勢を示し、知事を支える一議席を死守すると訴えます。
座喜味一幸候補「今都が大きなわ加速しようとしている最中なので、私も政策をしっかりと肝に銘じながら、3期目を勝ち取っていきたい」
自民公認候補として3期目を目指す座喜味さん。
県連で政調会長を努めるなど離島振興への実績を強調しつつ、企業や経済団体の支持を固めます。
自衛隊配備問題には容認の姿勢です。
続いて、石垣市区。自民党の現職に対し、与党の新人2人が挑む形となっています。
石垣市民「老人福祉ね。歳だから。そういうことを要望したい」石垣市民「お医者さんがすぐに帰っちゃう。一年ぐらいで帰っちゃって、主治医が付けられないとか。専門的な治療が受けられない」
また、国境に近い選挙区でもある石垣市区。こちらでも4月、防衛省による2度目の住民説明会が開かれるなど自衛隊配備への対応にも注目が集まります。
石垣市民「石垣島は、尖閣諸島の問題がある。これに一番僕は注目している」
砂川利勝候補「私の政治の一丁目一番地は、離島振興であり住民の格差是正です」
唯一の保守系候補として2期目を目指す砂川さん。
同業の農業従事者を中心に票を固め、国境の島の暮らしを守るのは当然、国であり政府だと訴え、自衛隊配備には容認の姿勢です。
前津究候補「どの候補者より私は、石垣市に自衛隊の配備は必要ない。反対だという姿勢を当初より明確に表している」
革新系の前市議で、無所属・新人の前津さん。
市議3期の実績を踏まえた即効性のある政治に加え、平和運動への取り組みもアピールしながら、基地に頼らない平和な島の行政を訴えます。
次呂久成崇候補「子どもたちや八重山の住民、そして観光客を不安に陥れるような自衛隊ミサイル基地に私はしっかりと反対をしていきたい」
元市職員の次呂久さん。
勇退する高嶺善伸さんの後継者として革新政党の支持や、労組の支援を取り付け、その行政経験や、子育て世代を前面に押し出しながら支持拡大を図っています。
離島振興や、自衛隊配備問題で揺れる2つの離島選挙区。
翁長県政の行方はもちろん、今後の各市長選へ向けた駆け引きも始まっています。