20歳の女性が被害にあった死体遺棄事件で、アメリカ軍の軍属で、元海兵隊員の男が逮捕されてから23日で4日。
次第に事件の真相が明らかになる中、戦後71年間、止むことのないアメリカ軍がらみの事件事故で苦しみ続けてきた県民の悲しみと怒りが広がっています。
無残に命を奪われた女性の魂が、安らかに眠るように。参加者たちが掲げたのは、魂の化身「ハーベールー」の切り絵でした。
アメリカ海兵隊の司令部があるキャンプフォスターの前で22日、沈黙の抗議“サイレント・スタンディング”が行われ、傘を持つ子ども子どもからお年寄りまで、多くの県民が彼女の死を悼みました。
「悔しいよね」
21日女性の実家がある名護市で執り行われた告別式。
親族や友人が最後の別れをしました。
友人は「悔しいとしか言いようがないです」
一方、与那原町にあるケネス容疑者の自宅では家宅捜索が行われ、ケネス容疑者の靴や、クレジットカードなどが押収されました。
捜査関係者によりますとケネス容疑者は調べに対し、女性を乱暴して、殺害したことをほのめかす供述をしているほか、女性の自宅近くで、乱暴する女性を2、3時間探していたことや、犯行に使った凶器や、犯行に使ったとみられるスーツケースを捨てたことなど、新たな供述をしています。
高里鈴代さん「沖縄から全ての基地、軍隊の撤退を求める」
22日の抗議集会で、参加者たちは、「この事件はアメリカ軍基地があるがゆえに起きた事件だ」と、全ての基地の撤去を求めました。
大矢英代「こちら、キャンプフォスターの中では軍のセキュリティーでしょうか。こちらにカメラを向けていたり、中には並んでこちらを眺めているアメリカ兵たちの姿も確認できます」
参加した女性「綱紀粛正、粛正と言うけどいつ綱紀粛正したんですか?本当に今度こそ、絶対に絶対に、持って帰れって言いたいですよ。」
Q日米両政府に対してはどういう思いですか?
「少しは自分の身になって、置き換えて考えなさいといいたいです。自分の子や孫ですね。彼女の立場だったら本当にいられるのってね。」「小さな沖縄、私たちをどこまで虫けら同様に扱うの?と」
玉城愛さん「私たちは誰に何のために訴えていかないといけないのか。本当に言葉にならない思いで実感しています。」