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ご覧いただいたのは熊本地震から9日目の熊本県益城町の様子です。震度7を2度も経験した益城町では家屋の倒壊が相次ぎ、現在も多くの方々が避難生活を強いられています。その益城町で1週間取材を行なった上間記者です。

Q.今月18日から6日間熊本県で取材にあたった上間記者です。上間さん地震から1週間が過ぎましたが、現地の状況はどうでしたか?

上間「はい。私は震度7を2回記録した、益城町を中心に取材していたのですが、町内は、倒壊していない建物を探すのが難しいというくらい大きな被害が出ていました。また、集団での避難生活に疲れが出始め、止むなく車中泊を選ぶ人や、体調を崩した人も多く見られました。」

Q.その他、1週間がたって見えてきた問題などありますか?

上間「はい。まずはゴミの問題です。地震が原因で出るがれきなどもそうなんですが、避難所にたまる生活ごみなども回収に時間がかかり、衛生面で問題が出ていました。さらに主要道路は、補修工事が進み、地震発生時に見られた渋滞などは緩和しつつありますが、依然として大きくひびが入っていたり、建物のがれきがそのままになって通りにくい道路が至るところにありました。」

Q.ボランティア受け入れ態勢はどのようになっていますか?

上間「はい。益城町では、21日に災害ボランティアの受け付けが始まり、一日で最大200人ほどのボランティアを受け入れる態勢が整いました。今でもおよそ1000人が避難している益城町の総合体育館にも、荷物を運んだり、炊き出しを手伝う人の姿が多くなりました。また今は避難所での仕事がほとんどですが、今後は高齢者の介護など、1人1人のニーズにあった活動が求められているということです。」

まだまだ、日常生活を取り戻すには時間がかかるということですよね?

上間「そうですね。最初の地震から1週間が経過していた時期ですが、皆さんまだ体を休めることに必死で、先のことまで考えられないという様子でした。未だに余震も起きますし、仮設住宅の話もまだ具体的になされていません。また一部の地区では、公立学校も再開しましたが、益城町は避難所となっている学校も多く、学校再開にはまだ時間がかかりそうでした。」

熊本地震から12日 震度7の益城町で取材した記者は