久田記者「普段貨物が行き交う中城湾港ですが、あちらに大きなクルーズ船の姿が見えてきました。16年ぶりの来航です」
海外からのクルーズ船が、16年ぶりに中城湾港に入りました。海外からの観光客は、ここ数年急激に増えていますが、その玄関口の役割は、これまで那覇空港と那覇港が担ってきましたが、今なぜ中城湾港なのかその秘密を探るべくやってきた外国人観光客に密着しました。
午前10時、中城湾港に16年ぶりに入ったクルーズ船。
久田記者「クルーズ船を降りた観光客たちが続々とバスに乗りこんでいきます。このバスは、勝連城跡やイオンモール沖縄ライカムなど、中部のスポットを主にめぐります」
あいにくの雨模様の中、中部を観光を満喫する外国人観光客たち。そして、一行はお目当ての大型ショッピングモールへ。
イオンモール沖縄ライカム観光客誘致特命担当荻野利明さん「中部に来るということは北に、美ら海水族館に行く時間も非常に少なくて済むということ。南のほうにも行けるという部分では非常に地元経済にとっても、私どもにとっても大きなことと感じていますね」
中城湾港への寄港は観光客の足が伸びにくかった中部にも外国人観光客を呼び込むチャンスだと考えられています。しかし、13日はこんな場面もありました。
タクシー乗務員「どうかね(客は)いないかね?。2000名と聞いたんですけどね。うちは」
同じ船が先週火曜日に那覇港に入った時には、乗客は830人いましたが、今回は244人と、予想外の人数となりました。船の関係者は、「那覇港では考えにくい少なさ」と首を傾げます。
背景には中城湾港の知名度不足も考えられるということです。とはいえ16年ぶりの入港は大きな一歩。今後は一層、中部に外国人観光客を呼び込む取り組みが活発になることは間違いなさそうです。