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98〜15年米軍文書 嘉手納基地で汚水流出

當山宏嘉手納町長「流出事故が多数発生しているという中で、そのほとんどが明らかにされていなかったということで、本当に裏切られた気持ち」

嘉手納町長が怒っていた理由、それはまず、こちらの写真をご覧下さい。濃い緑色の液体、一体何の液体なのでしょうか。これは、嘉手納基地内で撮影されたものでその時期などは不明ですが、大量の汚水が流出していた可能性出てきました。

航空機の燃料でしょうか。緑色の液体が流れだしているような写真。これらの写真はフリージャーナリストのジョン・ミッチェルさんが、アメリカ軍への情報公開請求などで明らかにしたものです。

内部文書を元にした記事によると、1998年から去年までに、嘉手納基地から周辺の河川などに合わせて4万リットルのジェット燃料、1万3000リットルの軽油、48万リットルもの汚水の流出事故が起きていたことが明らかになりました。

また、2010年から2014年の間に確認できただけでも、206件の流出事故が起きていましたが、日本側に通報されたのは23件のみだったということです。さらには、軍内部のメールで、「目立たないように。報道機関に知らせたくない。」といった隠ぺいを示唆する記録もあったということです。

フリージャーナリストジョン・ミッチェルさん「事実として米軍は、流出させたことを報告していない」「米軍は、政府だけではなく、沖縄の住民に知らせるべき。私たちは真実を知る必要がある」

當山嘉手納町長「(流出)防止対策が、十分とられていると私たちは思っていた。ただ今日の新聞(報道)をみて、決してそうではなかったと。発生しながらそれが隠されてきたんだと」「極めて遺憾で、大きな問題だと」

嘉手納基地を巡っては、20161月にも有害な有機化合物PFOSの流出の可能性を県が指摘しているものの未だ詳細は明らかになっていません。