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宮古陸自配備で防衛局「協議書」取り下げ

さてこちらは宮古島市平良福山にあります大福牧場です。緑広がる広大な牧草地ですが、2015年5月防衛省はこの大福牧場を含む2か所を陸上自衛隊配備の候補地として挙げました。実はこの大福牧場には宮古島最大の水源があり、 市が水道水源保全地域にしています。陸上自衛隊の配備計画に伴って地下水への影響を懸念する声もある中、沖縄防衛局が地下水審議会での審査を求め提出した「協議書」。4日その協議書が取り下げられていたことがわかりました。

2015年5月、左藤防衛副大臣が宮古島を訪れ、陸上自衛隊の配備を正式に打診。有力な候補地として「大福牧場」と「千代田カントリークラブ」を挙げていました。

候補地の1つ「大福牧場」には宮古島の水道水の水源である白川田水源流域がかかっていて、開発には市の審議会の許可が必要となります。

そのため沖縄防衛局はその後宮古島市に審議を求める「協議書」を提出、1月、これを受けて宮古島市地下水審議会が非行会で開かれます。市民「市民に公表しないといけない当たり前の審議会だと思うんですけど何をどんなふうに審議しているのか気になる」

開発により水道水への影響を懸念する声がある中、会議室の外には市民らも詰めかけます。

しかし、審議会での答えは出ず、学術的な見解が必要だとして3月専門家により保全地域への影響が審議されました。

東京農業大学教授の中西部会長は会議終了後「結論は出たが報告前で内容については答えられない」としていましたが、今回防衛局が「協議書」を取り下げたことで自衛隊の開発計画が学術部会で承認されなかったものと見られています。

防衛局はQABの取材に対し、様々な観点を総合的に勘案しながら修正案を検討し手続きを進めたいとしています。先日の与那国島もですが、宮古島も自衛隊配備に揺れる1つの地域、賛成や反対の声がある中で今後が注目されます。