さて、春は引越しのシーズンでもありますが、けさ、沖縄市では大きな病院の引越しが行われました。重傷の入院患者も患者およそ200人が大移動。めったに見られない、その様子に密着しました!
きょう、午前4時前、病院のロビーに集まった医師や病院関係者。これから大掛かりな引っ越しが始まります。
伊波潔院長「みなさんが緊張している以上に患者さんは緊張しています。ですから、患者さんへの声掛けを忘れないように宜しくお願い致します。」
中部徳洲会病院は、それまでの場所から、沖縄ライカム近くに新施設が完成。きょうの「移転開院」の日に合わせ、未明の引っ越しが行わました。
看護師さん「今は緊張していますけど、患者さんの安全第一ですので」担架からベッドに患者を移す「はい、いきます。いいですかー?1,2の3!」
この引っ越しで最も重要なのは患者。病院には重症患者100人を含む合わせて200人の患者います。そのため他の病院の協力なども得て、救急車11台、車両30台が用意されました。
看護師さんの申し送り「慢性と心不全があって。お願いします」院長救急車見送り「じゃあ行ってきます」
患者を無事送り出した伊波院長。少し、ほっとした表情です。重症患者には、それぞれ、医師と看護師が付き添います。
救急車の中・声かける先生、看護師「今から新しい病院に行きますからね。今救急車に乗っています移動しています。」
一方、受け入れる新しい病院でも、職員は大忙しです。さらに、患者の容態に変化が、かけつける先生「何か吸引でもしたの?」「何もしていない。酸素あげたら」「急に?」新しい部屋を探しますが・・・
「え?」「ん?」「どこ行くの?」「ここ?」迷ってしまいました。
引っ越し対策本部長西島功医師「患者さんに大きなトラブルもなく終わったのが一安心したところですね。今回の引っ越しで救急車の制限がかかってしまって、近隣の救急病院さんだとか、施設の方々にちょっとご迷惑をかけた部分がありますので、ここから先は我々が恩を返すかたちで、いい、この地域での医療を担って行けたらとと思います。」
200人の患者の引っ越しはおよそ5時間で無事終了。職員は、石垣や宮古島、さらに北海道などからも応援でかけつけたということです。
引っ越しの間も、病院では、急患に対応し、休むことはなかったということです。