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では続いて、リポートです。日銀によるマイナス金利が発表され、金利が低下する今、私たちの暮らしにはどのような影響があるのでしょうか。メリット、デメリットを考えてみました。

那覇市おもろまちの一等地。マンションの新築現場で、太い鉄筋が組まれていました。単身者向けの8階建てです。

工事関係者「新都心だけに限らず、八重瀬町だとか、そういったベッドタウン、住宅地、けっこう(新築工事が)多いですよね」「業者としては嬉しい限りです、忙しいですよ」

人口の増加などを背景に、マンションや一戸建ての需要が伸びている沖縄。土地の値段や物件の分譲価格自体は上がるなか、金利低下は、不動産・建築業界にとっては追い風です。

こちらは、そうした旺盛な資金需要を狙い、去年、沖縄に進出した鹿児島銀行。

鹿児島銀行 金城執行役員「低金利の環境と言うのはマイナス金利を導入したことによってしばらく続く、もしくは長引くというのは予想されることですので」「そういう意味では競争というのはますます激化する可能性はあるという風には思っております」

県内の銀行との金利競争が激化していたところに突然発表されたマイナス金利政策が拍車をかけました。

金利低下のメリットを享受できる典型的な商品と言える住宅ローンこちらでは現在、毎日10件から15件ほど、相談が寄せられているといいます。

住宅ローンの相談に訪れた男性「住宅ローンの借り換えで結構得するんじゃないかということで、今(返済の)シミュレーションを作って頂いたんですけど」「いろいろアクションを起こしておいたほうがいいかなと思って」

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既に住宅ローンを組んでいるというこの男性の場合、金利が低い住宅ローンへ今借り換えると、40万円近く返済額が減るとの試算が出ました。

鹿児島銀行 金城執行役員「金利のメリットが出てくるようなお客様にとってはですね、今まで払っていた返済額が減るわけですから、その分が家計の負担が減ってですね、消費に回せたり、いろんな娯楽だとかですね、色んなところに回せる資金が増えますので、そういう意味ではお客さんにとって非常にメリットがあるのかなと」

一方、1300件あまりの顧客に家計のアドバイスをしているファイナンシャルプランナーの高橋さんは、行動には慎重さが必要だと指摘します。

高橋さん「今がチャンスだと思って住宅の展示場とかマンション購入を考えている方って多いと思うんです。ただ、」「そもそもその金額買える収支なの?そこを冷静に考える必要があると思うんですよ。」「40歳の人だったら、私であれば、20年、60歳で完済できるのか、そういうシミュレーションをまずしてみるべきだと思うんですよね。それで月々返済できる金額が、そのぐらいだったら無理なく返済できると。」

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また、極端な金利低下は消費者にとってデメリットもあります。その代表的な商品が、保険です。

高橋さん「保険会社も預かった保険料をですね、運用してるわけですね。その運用する利回りが落ちていくということですから、当然そのために取ろうとする保険料、これは利回りが悪くなる分、高くなってくるわけですね」

一時払いの終身保険や積立型の生命保険などでは、一部の商品で販売を取りやめるケースも出てきていて、消費者の選択肢が狭まっています。

マイナス金利政策の影響が本格的に出てくるのはこれからだとされていますが、今のうちから、家計を守るための情報に目を光らせておくことが重要だと言えそうです。