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Q+リポート 沖縄で県産落語を広めたい

Q+リポートです。21日午後4時5分から放送の特別番組「落語×うちな~」。これは読谷村出身の落語家・立川笑二さんの、沖縄を題材にした新作落語を誕生させるまでを追ったドキュメンタリーです。

お笑い時代に培った度胸とセンスが持ち味の笑二さん。どんな思いを込めて表現したのでしょうか?

『まさかまさかのドキュメンタリー化でございます(会場笑)。生きがいの落語をやりながら基地問題に心痛めて(会場笑)で、東京いつかこの基地問題を風刺した新作落語をつくろうという、そういう立川笑二をドキュメンタリー化していますからね』

Q+リポート 沖縄で県産落語を広めたい

立川談笑の二番弟子、立川笑二。東京落語は見習い、前座、二つ目、真打と段階を踏み、二つ目からが落語家と呼ばれる。

立川談笑さん「ぱっと見た目のえもいわれぬ面白みというか、本人の醸し出す面白み。努力して身につけられるものではない」

そんな笑二が紡ぐ沖縄とは?県産落語の生まれる背景と奮闘する日々を追った。

Q+リポート 沖縄で県産落語を広めたい

笑二は、高校卒業後は大阪でお笑い修行を始めたが3週間でコンビ解消。ピン芸人になるも、好きでよく聞いていた落語への思いが膨らみ、2011年上京。知性派落語で知られる立川談笑師匠に入門する。笑二は多い時で10時間の稽古を重ね「うまくて面白いスーパー前座」と評判になった。

『今、立川流の前座で小春姉さんにお世話になってないという前座はもう一人もいません。楽屋での働き方から雑草の食べ方まで…』

そして、2014年6月、入門から3年で2つ目昇進。晴れて落語家となった。

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二つ目昇進公 沖縄初公演演ー。

『うちにね、黒いメガネかけてステッキついたおじさんが訪ねてきたの。こんちはーこんちはーーって。でね、あたいがなんですかって言ったら、お母さんいますかとこういうんだ。それまでずっと奥の部屋で寝ていたおかあがこの声きいたとたん、いそいそと出て来たよ。あらおまえさん、ちょうどいいところに来てくれた。このひとうちに上げてね、でね、男の人の目の前で自分の着物の帯に手をかけた。着物の帯といたのか?といたと思う?どうなった?おとっつあん、おこずかいちょうだい』

今年1月。笑二は目標を掲げた。

笑二さん「沖縄でもちゃんとホームグラウンドをつくれるような年になったらいいなと思います」

沖縄で落語を広めるためにも、県産落語で楽しませたいと考えているが、ネタ選びに苦戦している。

笑二さん「6つ同時進行でいって、これに絞ったというかんじです」

Q+リポート 沖縄で県産落語を広めたい

笑二さん「沖縄の昔話の本が実家にあったんですよ。その中で一番おもしろそうだったのが仲順大主っていう話で。ものすごくいい話とされているんですけど、全然いい話とは思えなくて。なんだこの気持ち悪さみたいなことがあって、それを落語にしてみたいなと思いました」

2016年2月 県産落語披露ー。

『沖縄しちがち~七夕。待ちな待ちな待ちな(会場笑)これから私は、毎日そっくりお前さんがたの嫁のお乳を飲み、今お乳を飲んでいるおまえさん方の子どもは育ちません。なのでお前たち、子どもを捨てなさいと。なんだその理屈は…』

沖縄への思いを込めた新作落語の途中ではあるのですが…。この模様は、来週21日月曜日午後4時5分から放送の特別番組「落語×うちな~」でたっぷりお伝えします。どうぞご覧下さい。

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