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こんばんは、ここからはニュースQプラスです。立派なお相撲さんが登場しましたね。はい、きょうはこちら方の特集です。県出身の元幕内力士、琉鵬さん。2012年に引退した後、相撲からは想像できないある仕事をしているということで、私が直撃取材してきました。

私たちが向かったのは、沖縄出身の元大相撲の力士・琉鵬関がいるという伊江島。それまでと全く違った第2の人生を歩んでいるというのですが…

タクシードライバー女性「私はもともと相撲が好きなので、この方見た時は、すっごいと思って。」

男性「自分居酒屋やっているんだけど、そこにたまに来ますよ。」

男性「見た目、丸坊主、がっちりした体格。」

ますます興味が湧く元力士の第2の人生。果たして、琉鵬さんは、今何を!

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大相撲の道から、仏門へ!四股名・も琉鵬改め、僧名・浦崎道涯さんがそこにいました。

浦崎道涯さん「引退したらお坊さんになりたいなって思いがずっとあって。」

およそ20年、琉鵬の名で大相撲の力士として活躍した浦崎さん最高位は東前頭16枚目で、2012年に引退。もともと仏教徒だった母の影響もあり出家。修業を積み去年7月、副住職としてここ照太寺へやってきたのです。

相撲生活で痛めた膝は曲げられないため、お経は椅子に座りながら。力士時代の激しさを物語る傷跡とともに第2の人生をスタートしています。

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浦崎道涯さん「もうこれ(左薬指)伸びないこっち(右手指)は全部伸びないですけど。(そうなんですか!?)いや、それは嘘なんですけど(笑)」

嘘は仏の道に反しないのか、という疑問は置いておいて、ユーモアいっぱいの浦崎さん。その愛されるキャラクターで島の人も、良くゆんたくしに来ます

近所の人と談笑

近所の人「本当の話ね、今までこんな人来たことないから驚いたホント(笑)。もう伊江島から逃がさないよ(笑)」

浦崎道涯さん「ありがとうございます。」

仏門に入った浦崎さん実はその縁は大相撲時代、先輩力士との一番で負けた時にありました

浦崎道涯さん「負けた、ちくしょーって思いでいたら、私よりも先に北桜関がパッと立ち上がって土俵の上から手を差し伸べて「ありがとう」って叫んだんですよ「感謝する人は強い」ってことを学ばせていただいて。生かされていることに感謝するっていう世界じゃないですか仏教って。結局感謝するっていう面では、相撲も仏教もそれ以外のことでも全て一緒だと思うんですよ。」

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午後6時、寺を閉めた浦崎さん。伊江島で一番好きだという場所へと向かいます。そこは、土俵。浦崎さんは今、地元の相撲クラブで、子どもたちを指導しています。

幸地常昌さん(伊江西相撲クラブ設立者)「新しい風が入ったといいますか子ども達のやる気が変わりましたね。」

元・大相撲の力士が伊江島に住み込んで指導をするのは初めてのことで、子ども達も目を輝かせて稽古に励んでいます。

浦崎さんの指導の根底にあるのは自身が相撲で学んだ「感謝」の気持ちです

浦崎道涯さん「一緒に倒れた子ども、自分だけが起き上がるんじゃなくて相手も起こしてあげる、戦っている相手に対して感謝の気持ちを持って戦うってところをねすべてにおいて感謝することを練習から教えているんですけど。」

島袋偉海くん「礼儀作法や相撲を教えてもらってます。」

長嶺銀大くん「琉鵬さんみたいな幕内力士になりたい。」

大好きな相撲を教えながら、お坊さんとして働く。浦崎さんは、その2つの夢を叶えてくれた伊江島に感謝していて骨を埋めるつもりだといいます。

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浦崎道涯さん「いろんな人の支え、ご縁によって自分があるなって感謝の思いでいっぱいですね。この子たちが相撲を通じて、精神的にも肉体的にも強くなって(島を)離れていってくれたらいいしもしかしたら伊江島から、関取が出てくれれば島の人も喜ぶだろうし。しっかりと成人になって戻って来てくれたら嬉しいかなと思いますね」

中川アナウンサー「お坊さんや力士ってもの静かなイメージありますけど浦崎さん、よく話しますね。」

沼尻アナウンサー「そうなんですよ、きょうご覧いただいたのはほんの一部で、あのお寺でのインタビュー、全部で1時間ありました。その愛されるキャラクターで、「感謝する気持ち」の大切さ、これからも広めていってほしいと思います。」