スキーやアイススケートと言ったウィンタースポーツ。暖かい沖縄では、なかなか馴染みがないと思っている方も多いと思いますが、きょうはここ沖縄でウィンタースポーツに挑む選手たちの活躍をお伝えします!
その激しさ故に「氷上の格闘技」と称されるアイスホッケー。
南国沖縄では、なじみの薄いスポーツですが、そのアイスホッケーの練習に直向きに励む選手たちがいます。
琉球大学アイスホッケー部。13人の男子選手は、女子と合同で練習に励んでいます。
兼次飛翔主将「新入生歓迎のイベントがスケートリンクであって、その時に見た先輩のホッケー姿。こんなスポーツあったんだなっていう、やってみないとわからないスポーツなので」
見た目からは想像できませんがほとんどの選手は、大学に入学してから競技を始めた初心者。
しかし、去年、創部18年目にして初めて九州学生リーグのトップ、1部への昇格を果たしました。そこには、チームのある改革がありました。
兼次飛翔主将「勝ちにいくというよりは、みんなで時間に集まって趣味として集まろうみたいな感じも部員の中にはいたと思います」
小林大祐前主将「一度3部に落ちて。その時全敗で落ちたので。その時の悔しさがあって」
部活としての活動も、どこか趣味の範囲を越えきれなかったチーム。長年2部リーグに甘んじていましたが、2年前、とうとう最も下のカテゴリー3部リーグへと落ちてしまいました。
兼次飛翔主将「悔しいというか、このままじゃいけないっていうふうに選手みんなの気持ちが合致して」
小林大祐前主将「すべてですね、一度振り返ってみないといけないと思っていたので」
そこからチームの改革が始まりました。これまで自分たちだけでやっていた練習を一新し、専門のコーチに指導を仰ぎました。
現在は、国体沖縄成年男子、ャプテンの新里大さんや、監督で元オリンピック選手の三沢悟さんらが指導しています。
兼次飛翔主将「練習内容もハードで、汗びっしょりというか、水かぶったように練習後はなるんですけど。大会で結果を出して、一段上の楽しみを味わうためにキツイのは乗り越えないといけないよねっていう」
新里大コーチ「成長度はかなりすごいと思います。僕も15年ホッケーをやっているんですけど、4年間で同じくらいのレベルになるような選手もいますし」
自分たちの足りない部分に気付いた選手らは、筋力トレーニングなども精力的に取り組みました。
部費のほとんどは、スケートリンクの使用料や遠征費に当てられるため、使う道具は折れたスティックなどを再利用。結果を出したい。その思いが向き合う姿勢を変えていったのです。
3部落ちという悔しをバネに技術面、精神面で鍛えられた琉大ホッケー部はついに初のトップカテゴリー1部への昇格を果たしたのです。しかし、彼らの目標はまだ、その上を見据えていました。
新里大コーチ「九州リーグで確実に毎年優勝、インカレ(大学選手権)に毎年しっかりいって、そこで結果を残すというところまでいければいいかなと思います」
兼次飛翔主将「僕らが活躍することで、小学生や中学生にも琉大のホッケー部行きたいというふうに思ってくれて、沖縄のホッケーが盛り上がる要因にもなると思うので。11月の大会で1部優勝して、1月に行われるインカレで九州勢初の1勝を目標にこれから頑張っていきます」
大学から始めた初心者とは思えない動きですよね。目標に向かってさらに突き進んで、沖縄のみならず全国のアイスホッケー界を沸かせてほしいと思います!