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こちらは那覇市で予防接種を受けた人の数です。実は人口の1割ほどに留まっているんですが、理由のひとつとして、費用が4000円前後と高額であるとも考えられています。
では、これが200円になるとしたら? 名護市にある生物資源研究所が進める県の「創薬研究事業」で新たな生成方法で作られたインフルエンザワクチンはなんと昆虫のカイコを使ったものです。
これまで、インフルエンザのワクチンはインフルエンザウイルスを使って鶏の有精卵から作っていましたが、手間とコストが掛かっていた上に、流行する型のワクチンの開発に半年から1年が必要とされていました。
根路銘国昭所長は「ウイルスの遺伝子をカイコが勘違いしてどんどん使ってタンパク質を作ると、実は出来上がったのはワクチン用のタンパク質だったという手品です」と話しています。
開発されたワクチンは費用がこれまでの10分の1以下で量産できるということです。根路銘さんは2015年1月に学会で発表、インドネシアではすでに2年後にも実用化をめざしていて、ヨーロッパやアメリカでも実用化に向けて動き出しています。
インフルエンザの他に日本脳炎、そしてデング熱やジカ熱に対する予防接種の開発も現在進められているということで、世界中がこのワクチンに注目しています。