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午後5時。学校が終わって、公民館に続々とやってくる子ども達。すぐに、みんなエプロンと三角巾をつけ始めます。

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今木さん「メインがハンバーグです寒いのでお豆腐のスープ。ハンバーグ作りたいチーム!おっ大人気です!」

子ども「豆腐団子スープ(Q本当は何の班がよかったの?)ハンバーグ(Q今日も来ようかなと思ったの?)うん。(Qなんで?)(前回が)楽しかったから」

那覇市の繁多川公民館が先月から始めた取り組み。その名も「いどばたごはん」。誰でも気軽に参加できるように・・・。そんな願いが込められた子ども達の夜の居場所作りです。

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南館長「朝起きて夜ご飯食べて寝るという当たり前のサイクルがどこの家庭でも同じようにあるとは限らない。日中なかなか学校に行けていない子もいるのでそういう子たちでも気軽に参加しやすい時間帯に一緒になって」

今、子ども達に必要なのは学校や家庭とは違う「居場所」地域に密着した公民館だからこそ、様々な人の繋がりが生まれていきます。

南館長「事前会議から民生委員、学校関係者が入っていることで何のためにやるかがはっきりわかっていて人が人を呼ぶ相乗効果がある。」

今日のメニューは前回子ども達からのリクエストがあったハンバーグ。そして、公民館の菜園でとれた大根のサラダに繁多川の豆腐を使った団子スープ。さらに地域の人から寄せられた人参でマフィンを作ります。

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「おおーOKばっちりです。あははは待って待って。トントントンって。」

「トントン・・こぼした」

「いいよ〜」

最初は知らない大人を前に緊張していた子ども達も何気ない言葉のキャッチボールの中で次第に顔がほころびます。

「玉ねぎが見えなくなるまでこねる!野菜嫌いだから!」

そんな公民館の居場所作りに一役買っているのが那覇市のフリースペース「Kukulu」に通う中学生や高校生たち。

砂川泰斗くん「年齢幅広くてもみんな一緒の所でご飯つくるのはいいんじゃない」

宮城幸也くん「困ったことがあったら聞いてあげたい」

津波優斗くん「学校来れないならここにみんな来ればいいじゃん」

「食」で繋がる居場所を繁多川公民館に提案したのが、「Kukulu」の金城代表。金城さん自身、不登校、ひきこもり、貧困など様々な背景を持つ子ども達の成長を「食」を通して見ました。

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金城代表「困難を抱えている子たちは地域にいるので地域で運営する居場所ができないかということで、今回の繁多川公民館とこういう感じで地域で巻き込みができるような場所が増えたらククルに来なくていい子が増えるのかなと。」

『くわっちーさびら、いただきまーす』「おいしい!!ハンバーグおいしい!」 

子ども達「マフィンとハンバーグがおいしかった(Q料理する時間はどうでしたか?)楽しかった(次もあるけどどうする?)来たい。」「楽しかった。(泡立て器)回すの大変だし洗うのも大変だった

お母さん「今ちょっと(友達と遊ぶこと)がないのでここでいろんな世代の方と交流できるのがこの子のためになっているなと思っています。」

南館長「これはゴールではなくこれは一つのきっかけとしてかかわりながらその背景の家庭環境だとか子ども達の背景をより拾い上げたい。」

大勢の大人と友達と楽しく作って食べる「井戸端ごはん」。そこには、地域の大人たちのたくさんの思いが込められていました。

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南館長「みなさんきょうおいしかった人〜はーいでは手を合わせてくゎっちーさびたん!!」