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激戦が伝えられた今回の宜野湾市長選挙。自民・公明の推薦を受けた現職の佐喜眞さんは、政府・与党の支援も受けながら組織をフル動員して票固めを進めました。

一方、オール沖縄の枠組みで初めての選挙に臨んだ志村さん。告示後は、翁長知事が連日宜野湾入りして、二人三脚での選挙戦を展開したものの、現職の厚い壁を崩すことはできませんでした。

QAB・朝日新聞・沖縄タイムス共同の出口調査によると、辺野古反対を掲げた志村さんは、50代以上で佐喜眞さんをリードしていますが、より若い世代は佐喜眞さんに投票しています。

また、辺野古に反対と答えた人も、実際にはその4分の1が佐喜眞さんに投票していました。1月24日、敗戦の弁で志村さんは「辺野古移設を、宜野湾市民は反対だという意思を示す選挙だということを訴えたんですけど、私のこの訴えが届かなかった」と述べ、翁長知事は「私たちの今日までの正しかった方向性というのは、改めて県民や国民に理解を求めながらやっていく必要があるだろうなと」述べました。

選挙結果を受け街の声は「子育ての支援とか。あと普天間基地は早くなくなってほしいなというので(佐喜眞氏に投票した)」という人や「政府との強いパイプを持っているので、それで補助金等々でしっかり宜野湾市を、政策しっかりやっていってほしいなと思いました」という人、また、「(結果に)ちょっとがっかり」「佐喜眞さんは佐喜眞さんで地域のためにやってくれるかなと思いますけど、どうでしょうね」と話しました。

また、辺野古で抗議を続ける人は「少しは、その…、こっちの問題もわかってくれんかなって思ったんだけどね、少し残念でしたね」と話しまたある人は、「(政府は)どっちが当選してもやるんだって言ってたでしょ、変わらないさ、どっちになったって」と話しました。

また、「現場は現場で運動を強めていって、我々としての手を尽くしていく、そのスタンスは微動だにしませんから」と話す人もいました。

一方、選挙結果を受けて菅官房長官は会見で「いままでオール沖縄ということで、沖縄の人が全て反対というようなことだったんですけれども、そのオール沖縄というのは私はかねてより実態と言葉とがあまりにも離れていると」と話し、中谷防衛大臣は「沖縄の基地負担縮小のため、また普天間の早期移設のために出来ることは全て行うという方針で努力する」と話していました。