宜野湾市長選挙の投票日が、あさって24日日曜日に迫りました。現職と新人の一騎打ちとなった市長選挙、選挙戦終盤まで激戦が続いているようです。
立候補しているのは、届け出順に、無所属・現職で自民公明が推薦する佐喜眞淳さんと、無所属・新人で元県幹部職員の志村恵一郎さんです。
佐喜眞さんは「宜野湾市民の暮らしこそが一番であると、常に念頭に置きながら、今よりもあす、あすよりも未来という前に進める行政・政治というものを考えてまいりました」と訴えます。佐喜眞さんは、支援者などをまわりながら、予算確保や西普天間住宅地区の返還など、1期4年間の実績を訴えています。また、圧倒的な人気を誇る小泉進次郎衆議院議員が20日、東京から応援に駆け付けるなど、政府・与党との太いパイプも印象付けました。
小泉進次郎衆議院議員は「夢が形になって、批判だけではなくて実現する。その力を発揮していくことによって、次の時代の宜野湾市を佐喜眞淳さんとともに築こうじゃないですか」と呼びかけます。佐喜眞さんは「市民の方々にもご理解賜りながら、本当に私の持っているビジョン、4年間の実績含めてですね、説明というか訴えていきたいと思います」と話していました。
対照的に、新人の志村さんは、小さな路地まで選挙カーで入り、同行する翁長知事と共に短い演説を各所で繰り返して、票の掘り起こしを進めています。志村さんは「これからの宜野湾市をどのように作っていくのか、それから私たちの子や孫たちにどのような宜野湾市を引き継いでいくのかという、大きな意義のある選挙だと考えております」と呼びかけていました。
志村さんは、3日攻防に入った21日、翁長知事・稲嶺名護市長と共に集会を開き、オール沖縄の結束をアピールしました。翁長知事は「日一日と、素晴らしい政治家に変わってきております。もう今の現職では志村恵一郎には太刀打ちできません。なおかつ志村恵一郎には私たちオール沖縄、オール宜野湾が付いています」と訴えていました。
志村さんは「志村恵一郎の政策を訴えて、声を直に聞かせて、そして市民が主役の市政を作っていこうということを訴えてまいりたいと思います」と話します。
一方、期日前投票では、21日までに全有権者の10%以上にあたる8037人、前回市長選のおよそ2.5倍の有権者が投票を済ませていて、今回の市長選への関心の高さが伺えます。
政府・与党が推す現職か。それとも知事と歩調を合わせる新人か。宜野湾市民の選択に全国の注目が集まっています。