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沖縄は車社会と言われますが一方で、お年寄りが元気な社会でもあり、それだけに高齢者と車との付き合いも深いものがあります。
12月25日は、これから多くのドライバーにも参考になる話題をお伝えします。豊見城署を訪れた一人の男性、あるものを返納しにきました。それは・・・・運転免許証です。
免許を返納した具志彦六さんは感想を聞かれると「本当にもう寂しくはなりました」「あと1,2年運転できればなーといつもこれは考えております」と答えていました。
那覇市に住む89歳の具志彦六さんは62年間、持ち続けた免許証を25日返納しました。具志さんは20年以上、タクシー運転手を勤め、免許を取得してから62年間、無事故無違反でしたが、視力の衰えや、家族の勧めもあり返納を決意しました。
豊見城警察署では具志さんへ返納を讃え、感謝状が贈られました。具志さんと一緒に、ドライブも楽しんだ妻の千代子さんからはねぎらいの言葉も。「とてもありがたいと思っています。いつも運転してくれてどっか外出する時にもいつもやってくれて」と話していました。
返納は少し寂しさもあった具志さん、今後、外出は家族が車を出してくれるということです。
「運転免許返納制度」は高齢者による事故が増加した1998年に導入されたもので、運転免許証を自主的に返納できる制度です。県内でも24日までに2461件の返納の届け出があり、その数も増えています。
届け出を行うと、運転免許センターから免許証の代わりとなる運転経歴証明書が交付され、県内のバスやタクシーなど公共交通機関が割引で乗れる優遇制度があると言う事です。