2015年を振り返るシリーズ、「2015年・回顧」スタートとなるきょうは、ことしも熱かったスポーツからです
国内女子プロゴルフの始まりは沖縄から!県勢からも13人が出場したダイキンオーキッド。県勢トップは、宮古島出身の川満陽香理。ピンクの横断幕を手にした、家族や親せきの後押しを受け、堂々の4位に。
親戚「ナイスバーディ〜!やった〜!」
同じ3月、悲願のプレーオフ進出を果たしたのが日本ハンドボールリーグ・琉球コラソン。リーグ参入7年目にしてつかんだ夢の舞台、勝利こそならなかったものの、新たな歴史を刻みこみました。
そしてこの節目をもって、チームを牽引してきた東長濱秀作が引退を表明。
東長濱秀作さん「良いチームでプレーできた。」
新生コラソンとして迎える今シーズンはスタートから3連勝と好スタートもその後5連敗。年明けからの巻き返しに期待です。
日本バスケットボール協会 川淵三郎会長「琉球ゴールデンキングス」
来年秋から始まる国内バスケットの統一リーグ「Bリーグ」の一部入りが決まった琉球ゴールデンキングス。bjリーグラストとなる今シーズン、激戦を制し王座奪還で飾り、新リーグにつなげたい!
Jリーグ仕様に生まれ変わったホームスタジアム。気持ち新たにJ3リーグ2年目のシーズンに挑んだFC琉球でしたが結果は13チーム中9位。退団が決まった薩川了洋監督は最後にスタンドからエールを送りました。
薩川監督「がんばれよ〜!」
ことし1年、高校生の頑張りも光りました。那覇西高校に県内初の女子水球部が誕生。
宜野湾高校では、息を揃えた集団行動が披露されました。
そしてことしも熱かった高校野球。春のセンバツ、初出場の糸満高校。甲子園で校歌を歌うことを目指しましたが、その夢はかなわず。リベンジを誓い、夏に挑む糸満。その前に立ちはだかり5年ぶりの甲子園切符を手にしたのは興南でした。
高校野球100年の記念すべき甲子園でも快進撃は続きます。初戦の石見智翠館戦、同点に追いついた9回ウラなおもチャンスで、この夏、初打席の代打・城間楽人。
劇的な代打サヨナラタイムリーで勝利をもぎ取った興南、勢いに乗り甲子園ベスト8入りを果たしました!
そして、甲子園への夢は年を重ねても薄れることはありません。元球児たちが集ったマスターズ甲子園。沖縄からは読谷高校OBが出場!たとえいくつになっても、その表情は野球小僧そのもの。
普天間・與那原大剛投手「親孝行したくて。頑張ってきたので良かったです」
涙ながらに喜びを語ったのは、ドラフト会議で巨人から3位指名を受けた與那原大剛。
その與那原をはじめ、ことしのドラフト会議では県関係から過去最多となる7人の選手が指名を受けました。今からプロの舞台での活躍が楽しみです!
観ている私たちに勇気を与えてくれるアスリートたちもいました。
西表島唯一のサッカー少年、本郷かつを君。島にはサッカ―チームがなく、夢のプロサッカー選手をめざしフェリーに乗って石垣で練習を積みます。
俺もサッカーでお金いっぱい稼いで募金したり、お母さんの将来の為を考えてる。お母さんや友達や色々な人に迷惑もかけながらここまでやってきたから
聴覚に障害のある選手たちが出場するデフフットサル。県内から初の日本代表に選ばれたのが宮城実来さん。
宮城実来さん「日本の代表だからこそ周りの人に、恩返しができるように頑張りたいです。」
11月のワールドカップでは2得点とチームに貢献。代表最年少の宮城さん、これからの活躍が楽しみです。
具志堅用高さん 6月17日「(英語)私はこの素晴らしい日を忘れない」
英語で喜びを語ったのは国際ボクシング殿堂入りを果たした具志堅用高さん。
いまだ破られぬ、13戦連続防衛という日本記録を打ち立てボクシング界の功労者として讃えられました
具志堅さんが果たした、沖縄からの世界の頂点。その場所を目指し続けるのが、翁長吾央。35歳にしてベルトへの挑戦を宣言したのにはある思いがありました。
翁長吾央選手「沖縄尚学の金城眞吉監督と出会って、ボクシングの手ほどきを受けて。4年前に金城監督の奥様(清子さん)が亡くなられたんですよすごく悔しかったですねベルトを見せることが出来なかったのでね。」
自分を支えてくれた監督と寮母さんだった清子さんにベルトを見せたい。その思いを胸に始まった翁長の挑戦。会場からは金城監督も見つめる中、最終10ラウンド、猛ラッシュを見せます。
「勝者〜赤コーナー翁長吾央〜」
前哨戦を勝利で飾った翁長。来年、世界のベルトへ向けた戦いが始まります。
翁長吾央選手「お墓にしっかり持って行って、奥さんに見せますね、絶対必ず見せますよ。」
金城眞吉監督「頑張ってください。」
ことしもアスリート1人1人にドラマのあった沖縄スポーツ界。この熱い思いは、2016年へと受け継がれ、沖縄をさらに沸かせてくれそうです。回顧・2015 あすは基地問題のこの1年です