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参院選公示日に「慰霊の日」の可能性

2016年夏に行われる参議院議員選挙の公示日が、6月23日の「慰霊の日」になる可能性が出ていることが明らかになりました。「鎮魂の日」に選挙戦が始まるとして県内では波紋が広がっています。

政府は2016年夏の参院選の公示を選挙権が18歳以上へと引き下げられる改正公職選挙法の施行日を6月19日以降で調整しています。投開票日は2016年7月10日が濃厚とされ、その場合、6月23日「慰霊の日」が公示日になる可能性が高くなっていて、県内では波紋が広がっています。

県遺族連合会の宮城篤正会長は「遺族の心情としては、できるならずらしてもらいたい。遺族のみなさんの気持ちじゃないですか」と話しました。一方、県民の反応は「いろんなことがあるから、沖縄に皆さんいま注目もあるので、何か意図的なものがあるんですかね?」という声や「哀悼の意を表する日ですから、政治とは離してほしいと思います」という声がありました。

県議会与党会派の仲宗根悟座長は「陰湿的ないじめに似たような。そういわざるを得ないような。今の政府の沖縄に対する姿勢(の表れ)と非常に憤りをを感じている」とし、自民党県連の具志孝助幹事長は「沖縄にとっては大変厳しい。気が付かなかった、不注意だったということではないか。それは再検討されるものと思う。そのように申し入れたいと思う」と話しました。

一方、この日程について菅官房長官は「まだ国会審議が始まる前ですから、始まる前から、選挙の日にちを政府としてコメントすることはできない」と話しました。

これまで「慰霊の日」に公示や投票が行われたことはなく、沖縄が深い悲しみの祈りに包まれる日に選挙戦が始まるとなれば、県民からの反発は必至です。