※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
辺野古への基地建設を巡り翁長知事の埋め立て承認取り消しは違法だとして、17日午前、国は、県の代わりに処分を取り下げる代執行に向け、福岡高等裁判所那覇支部に提訴しました。
石井国土交通大臣は国交省での会見で「本日福岡高等裁判所那覇支部に対し、翁長知事に法令違反の是正を行うべきことを命ずる旨の判決を求める訴訟を提起いたしました。」と述べました。
17日午前8時半ごろ国土交通大臣に代わり那覇地方法務局の職員が福岡高裁那覇支部の窓口を訪れ、およそ150ページに上る訴状を提出しました。
提訴は翁長知事が取り消し処分取り下げの勧告、指示に応じなかったことを受けたもので国は17日、国が県に変わり処分を取り下げる代執行に向けて提訴しました。
第1回口頭弁論は12月2日に開かれる予定で、今後、知事が直接法廷で意見を述べる機会が与えられるかどうかも注目されます。
街を行く人たちに話を聞いてみると子どもを抱いた女性は「裁判っていったら裁かれるみたいで、やっぱりいまの知事を応援したいと思って投票した人に対して自分たちも裁かれているような感じがする」と話し、また男性は「本当にいじめですよね。この小さな沖縄になんでこんな大きな基地が戦後70年もずっと置かれっぱなしなのかとそれをもっと考えて欲しいです。(国の)理不尽なところは判決に出て欲しいと思います」と話していました。
国と県との法廷闘争は、20年前の大田県政当時の代理署名訴訟以来で、代執行を巡る裁判は2000年の地方自治法改正以降、全国でも初めてです。