琉球デイゴスの取材に来ています。今週末の皇后杯に向け、練習に励んでいるはずなんです…が!?練習の取材に伺った10月31日、琉球デイゴスの選手たちは、予想外の姿をしていました。
柳沼真歩主将「きょうなんですか!?「ハロウィン」です!疲労もたまってきたところなので、気持ちもリフレッシュしようと思って。」
練習前に行われたサッカー教室。この日はハロウィーンということで、選手たちは仮装をしてプレー。それでも、チームを指揮する監督は、さすがに…。
八木秀一監督「監督:やっぱり率先してやらないと、何でも。」
柳沼主将「常に全力で、いつも100%。そういうところがプレーにも生きてきますしね。」
ミーティングにて八木監督「しっかり集中していきましょう、OK?」
改めて練習を再開したのが、沖縄からなでしこリーグ入りを目指し去年7月に発足した「琉球DEIGOS」下は中学2年生から、上は36歳まで、幅広い年代の選手たち、25人が汗を流しています。
柳沼主将「下の子たちは上の選手からいろんなこと吸収できるし、上の選手は下の子たちにいろいろ教えられる。選手間で頑張っていけるようなチームだと思っています。」
チームは、先月行われた九州サッカー選手権で準優勝を果たし、全国の女子サッカーチームの頂点を決める大会、皇后杯への出場権を県勢で初めて獲得。設立2シーズン目での快挙に勢いづくチームは、名門・INAC神戸でユースチームのコーチをしていた八木秀一氏を監督に迎え、さらなる強化を図っています。
八木監督「本来デイゴスの目標であるなでしこに向けて、世界に向けてというところには、少しずつ準備出来ていると思うので、順調にいっていると思います。」
一歩ずつ確実に前進するチーム。その中で、サッカーへの「再挑戦」として、デイゴスでプレーしているのが渡辺樹里選手と伊井清乃選手。
2人はなでしこ2部リーグのバニーズ京都SCでプレーしていましたが、3年前に引退。しかし、デイゴスからオファーを受けたことで、サッカーへの思いが再燃。当時の職場に退職届を出し、沖縄へと飛び込んできました。
渡辺樹里選手「(会社には)止められました、相当。(笑)サッカーは今しか本当にできないから、って言ったら、『そうだな』って言ってくれました。上司も。」
伊井清乃選手「すごい楽しいです。ブランクが合った分、最初動かなかったけど、でも楽しさが勝って。自分の中でけっこう熱い気持ちになって、もっとうまくなりたいなって思うようになりました。」
新天地での自分への挑戦。そして、ベテランとしてチームの将来も見据えています。
渡辺選手「新しいチームなので、少しでも自分が経験してきたことを、若い子らに伝えればいいなと思う。」
伊井選手「とりあえずこの皇后杯で何とか1勝して、周りをワッと言わせたいのと、沖縄県内で一番愛されるチームを作っていきたいなと思いますね。」
サッカーへの熱い思いを抱きながら上を目指す琉球デイゴス。彼女たちの夢は、まだ始まったばかりです。