会場を包む熱気と響き渡る歓声!その会場に1人真剣な表情でカメラを向ける女性がいました。その目線の先には、、なんと牛!
沖縄でおよそ80年の伝統を誇る闘牛です!体重1トン近い牛同士の激突は幼い子どもから大人まで多くの闘牛ファンを魅了します。
観客「思っていたよりも迫力があって、すごい楽しかったです。」外国人観客「これは楽しいね!興奮する!沖縄を訪れた人はぜひ、見るべきだと思いますね。とてもいいイベントだね!」「初めて見たんだけど、絶対、友達に勧めたいと思います。」
その「闘牛」に魅せられたのが久高幸枝さんです。
久高幸枝さん「本当の戦いですよね。全然遠慮もなく、ちゃんと向き合った戦いが一番魅力だと思います。」
沖縄県中部にあるうるま市、闘牛が盛んな地域として知られています。この時期、常夏の島、沖縄でも短い秋を迎え、牛や観客にとっては格好の闘牛シーズンなんです。迫力ある牛や、牛を操る人、観客などの一瞬の表情を切り取る久高さんの写真は今、注目を集め、いつしか人は彼女のことを「闘牛カメラマン」と呼ぶようになりました。
久高幸枝さん「だいたいこの場所に座るんですよ。」「牛主さんも絶対ここに座っているであろうという設定で牛を勝った時にこちら側に向けてくれるので、場所を変えないように常にそこに座るようにしています。」
朝、牛舎。久高幸枝さん「毎日きて表情みて触れて体温高くないかなとか体異常ないかなっていうチェックをしながら見てます。毎朝」闘牛カメラマンの久高さん、実は、牛飼いの家に生まれ、幼い頃から、牛たちの世話をして育ちました。
久高幸枝さん「戦ってる写真も好きなんですけど、日常のこの子達の世話している写真とか、みんながお散歩行く後ろ姿も好きです。」
闘牛カメラマンになるかけは?
久高幸枝さん「(カメラを手にしたのは)自分が初めて飼った牛が闘牛大会に出る事がキッカケですね。」「どれぐらいだろう。30年ぐらい前?になると思います。」
普段は、会社勤めをしながらカメラマンとしての活動を続けている久高さん。そんな久高さんを周囲の人は、、。
久高さんの友人「牛が好きじゃないと撮れない写真がいっぱいあるので、とっても好きですね。」「牛の話しかしないですね。もうホントに牛が好きなんだなって」
闘牛大会の会場には、きょうも久高さんの姿がありました。
久高幸枝さん「Q、やはりここにきたら特別な想いありますか?独特の緊張感と楽しみがあります。」「ちょっと緊張もしてるんですけど、ぶれないようにワンカットづつ慎重に撮って行きたいと思います。」
久高さん、一瞬を撮り逃さないようにカメラのシャッターを切り続けます。久高幸枝さん「(牛は)子どものような家族のような存在、だから、他の牛もその牛主さんにとっては家族で自分の子どもみたいな存在だと思うんですよだからそういう写真、喜んでいただける写真を撮りたいなといつも思ってます。」
闘牛カメラマン、久高幸枝さん、迫力ある闘牛たちの写真は牛たちへの深い愛情で満たされていました。
2013年に写真集を出した久高さん、来年は闘牛カレンダーを発売します。闘牛は沖縄本島だけでなく石垣島など離島にもあり、数多くのファンがいます。