こんばんは、スポーツです。県代表として八重山・興南の2校が出場した、九州高校野球大会。来年春のセンバツを見据え、九州の頂点をかけた両校の戦いをご覧ください。
沼尻「大きくそびえ立つ桜島のある、ここ鹿児島がことしの九州大会の舞台。県勢ではまず初出場・八重山が初戦に挑みます。」
おととい開幕した九州高校野球大会。初出場・初勝利を目指す八重山の初戦。対する鹿児島城西は地元とあって、スタンドには大応援団。この完全アウェーの状況にも負けじと八重山のスタンドにも島から駆け付けた応援団の姿がありました。
八重山・仲山久紀父母会長「人数が向こうよりは少ないんですけど、心がありますから心一つに頑張ります。」
島の声援の後押しを受ける八重山は1点を追う2回、ランナー2塁のチャンスで打席には、エース・仲山琉斗。このタイムリーで同点に追いつくと、その後、押し出しのフォアボールで逆転に成功します。さらに2点を追加し、迎えた5回チャンスで再び仲山!
八重山・仲山琉斗投手「島の応援はいつもと変わらず元気があってノリノリになれるので。」
この日2本目のタイムリーでさらにリードを広げます。そして投げても、仲山はランナーこそ背負うものの冷静なピッチングでピンチを切り抜けます。テンポの良いピッチングにサード・黒島投真を中心にバックも応え2回以降相手に得点を許しません。
仲山は最後まで丁寧なピッチングで被安打5、1失点完投勝利。エースの投打に渡る活躍で、八重山が九州大会初出場・初勝利を飾ります。
八重山の勝利の直後、第3試合に登場した興南。先発は、大黒柱の比屋根雅也。しかし、この日はピリッとしません。1点リードの2回にはフォアボールからピンチを招くと長崎海星に連続タイムリーを浴び逆転を許します。
さらに興南が逆転に成功した直後の4回ウラ、この日4つ目のフォアボールを与えるなど比屋根はリズムに乗れず、満塁のピンチを招きます。本調子でないエースを支えたいバックでしたがそこにミスが重なります。
この当たりも、野手が打球処理を誤り走者一掃に。この回一気に5点を奪われるとその後、比屋根の後を受けた投手陣も海星打線に捕まりまさかの10失点、7回コールド負け。エースだけでなく、チームでどう戦うか。全体のレベルアップを心に誓う九州大会となりました。
八重山・興南の宿舎3回戦前夜
準々決勝前夜。沖縄県勢のセンバツへの夢を背負う八重山ナイン。同じ宿に泊まる興南から思いを託されていました。
友利有也主将「(興南の)キャプテンから「頑張れよ」とメールがあったので同じ沖縄県代表として、興南の分まで戦いたい。」
沼尻「いよいよ大一番を迎えました!スタンドには島の応援はもちろん興南の姿もあります!多くの思いを胸に、ベスト4をかけた一戦に挑みます」
夢のセンバツ出場を大きくたぐり寄せるベスト4進出をかけた準々決勝。その八重山の前に立ちはだかったのが熊本1位の秀岳館でした1点を先制され迎えた4回、追加点を許し、なおもランナー2塁のピンチ。2ランホームランを浴び、その差を4点とされます。
反撃したい八重山はそのウラ先頭の黒島投真がヒットで出塁。その後チャンスを広げ、打席には8番・又吉海智。
又吉海智捕手「取られた分は俺たちが取り返すとずっと話していたんで自分たちの泥臭い野球、我武者羅さを見せてやろうと思って。」
又吉の気迫のヘッドスライディングで1点を返します!その後、リリーフした黒島は秀岳館打線に対し強気の投球で、追加点を与えず。スタンドからも逆転を信じ、応援の声が絶えません。
しかし5回以降、得点が奪えない八重山、流れを引き寄せられずにいるとここまで粘っていた黒島が、つかまります。秀岳館4番・九鬼隆平に一発を浴びるとその後も秀岳館打線にヒットを許した八重山、ベスト4進出はならず、悔しさを胸に、さらなる成長を誓いました。
又吉海智捕手「この悔しさを絶対忘れることなくしっかりこの冬で、一皮むけて、もう一つ上のチームを作り上げたいと思います。」
あと一勝でセンバツ出場の夢をたぐり寄せられた八重山でしたが残念でした。それでも、ベスト8に入った八重山は21世紀枠でのセンバツ出場の可能性を残しいます。来年の1月に吉報が届くのか、今後注目したいですね。以上スポーツ部でした。