今月22日に迫ったプロ野球ドラフト会議の話題です。県勢選手としては、この7人がプロ志望届を出しています。以前、QABでは與那原投手を紹介しましたが、今回は興南高校出身、現在、立教大学野球部の大城滉二選手を紹介します。ドラフトを前に今の思いを聞いてきました。
大城滉二選手「ドラフトの日が近くなってくるにつれて、自分も緊張と不安もありますし、いろんな感情が自分の中ではぐるぐる動いているような感じです」
埼玉県新座市にある立教大学野球部グラウンド。プロ野球ドラフト会議を前に、軽快な動きを見せていたのが興南高校出身の大城滉二。
5年前、甲子園春夏連覇を達成したチームの中で、2年生ながらショートのレギュラーとして活躍。その高い守備力、そして9番バッターながら勝負強いバッティングで優勝に貢献しました。
大城滉二選手「(あの甲子園春夏連覇というのは今振り返ってどう映っていますか?)野球をやっている人の中では、高校時代誰もが目標とするところでプレーできたというのと優勝したというのは、今は自分の財産になっていて、その経験も大学野球に生かされているなと思います」
大城滉二選手「(興南高校の練習はきつかったですか?)そうですね、きつかったです。(大学とどっちがきついですか?)高校です(笑)」
興南で鍛えられた大城は卒業後、立教大学に進学。得意の守備に加え、打撃が急成長。史上31人目となるリーグ通算100安打を達成。2年次には大学日本代表に選ばれるなど、スカウトから注目される存在となりました。
その大城が立教大学へと進んだのは興南の先輩、春夏連覇時にともに三遊間を組んでいたキャプテン・我如古盛次選手の誘いがきっかけでした。
大城滉二選手「あの人の存在は高校の時から大きかったです。(ホームシックとかなりました?)自分はそんなになかったんですけど。(我如古先輩はなってました?)結構なってました(笑)」
沖縄を離れても、好きな野球を楽しみながら着実に力を伸ばしてきた大城。その胸の内に秘めた熱い思いが、得意の守備に使うグローブに記されていました。
大城滉二選手「高校の時からずっと同じ言葉を入れていて。1つ1つの目標を実現させるために、どうしなくてはいけないかを考える意味でグローブに刺繍を入れました。(常に自分の今の夢を意識するってことですかね?)そうですね、はい」
大城が小さい頃から抱いていた夢、それは、もちろんプロ野球選手。今、その夢が手の届くところまできました。
大城滉二選手「今の夢…夢というか、夢から目標にも変わったんですけど。本当に今、プロの世界に入れる目の前まで来ているという実感もあるので、運命のドラフトに日まで、何があるかわからないんですけど、プロ入りできるように祈っていたいです」
叶えたい「夢」から、より現実味を帯びた「目標」へと変わったプロ野球。次はその実現へ、運命の日を待ちます。
大城滉二選手「その時までは指名してもらえることを信じて22日まで過ごしたいと思います」
来週は、明治大学の上原健太投手を紹介します。