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うるま市の勝連城跡のすぐ近くにある南原小学校です。子どもたちにとって学校の周辺は、慣れ親しんだ風景として映るものですが、ここ、南風原地区には、古いシーサーや、石碑など、たくさんの貴重な文化遺産が点在しています。それらを歩きながら学ぶ学習会に参加した子どもたち。一体、どんな発見があったのでしょうか?

区長の牧門司さんの案内で元気いっぱい学習会に出発した子どもたちの前に、早速、「あるもの」が現れました。

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牧門司さんは子どもたちに問いかけます。「何に見えますか?」「蜂の巣!」「石」「これちょっと見えにくいんだけど、村獅子」

村が誕生した時、集落の4か所に造られた魔除けのシーサーだと学びました。そして次の場所では井戸の柵を開ます。すると子どもたちから歓声が上がりました。

集落のあちこちにある井戸です。戦後、水道が普及するまで、この湧水が人々の生活を支えてたと初めて知り、子どもたちは驚きで目を輝かせていました。子ども達からは「じゃあなんで今は汚いんですか?」と質問が出ました。「これは上だけ。下は綺麗な水がある」「ちょーきれい?世界一きれい?」「世界一ではない」

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そして細い道の先に見つけたのは・・・「カッチンバーマの碑」。

これは、もともと勝連城址の南側にあった南風原地区が、農業の活性化のためおよそ290年前、現在の場所へ移動するのを実現した村の偉人、「前濱三良」を讃えたものだと学びました。

地域の歴史を学んだ男の子は「この街を作ってくれてありがとうという気持ちです」と話します。また女の子は「(今まで)分からなかった。あっちの家のところに狭いところに川とかあるの、今初めて気が付きました。洞窟とかあったらいい!探検したい!」と生き生きと話していました。

子どもたちはまるで宝探しのように生まれ育った地域の歴史を学んでいました。