「きょう10月2日は、沖縄の料理には欠かせないある食べ物の日です。こちら那覇市の料理教室では、今まさに調理の真っ最中なのですが、この鍋の中の白いもの、一体何でしょうか??」
答えはこちら、豆腐です。きょう10月2日は、語呂合わせで「豆腐の日」です。全国の県庁所在地別で見ると那覇市は豆腐の購入金額が全国1位なんです。沖縄の食卓には欠かせない食品ですよね。トーフの日のきょう豆腐にちなんだイベントを取材しました!
緑のエプロン男性「難しいですね。絞っても(おからの中に)汁が残っていると思うんですよ。なかなか難しい」
那覇市内で開かれた豆腐作り教室。生の大豆を細かく砕いて力いっぱい絞る、ひとつひとつの工程にみなさん悪戦苦闘です。今回が料理教室初参加という男性たちには、何やらミキサーにトラブルが。黄色のバンダナお父さん「ああ、スイッチが入っていないや!」
三代目池田屋瑞慶覧宏至さん「ずっと混ぜながらゆっくりやってください」豆腐作りを優しく指導するのは、講師の瑞慶覧宏至(ひろし)さん。西原町の豆腐店の3代目です。ところが・・・
瑞慶覧宏至さん「子どもの頃は豆腐は嫌いでしたよ」Qどうしてですか?「やっぱり豆腐屋の息子だから、豆腐豆腐って呼ばれることは嫌でしたね(笑)」「豆腐屋を継ぐってなった時に、本気で豆腐を広めていこう、美味しい豆腐を作っていこうと思ったのがきっかけですね」
作り始めてからおよそ1時間。豆腐売りの笛をふく「(笛を2回吹いてから)あっつあつのゆし豆腐の完成です!」
青いバンダナの女性「(一口食べる)Q出来栄えはいかがですか?「上出来!(笑)」メガネの男性「何も味付ていないけど美味しい」赤ちゃんを連れた女性「(赤ちゃんの食事は)今からですね。まだ離乳食始まったばかりなので、もうちょっとしたら食べさせてあげようかなと」
自分で作った豆腐の味はまた格別ようで、みなさん大満足の様子でした。
「さて、今私は那覇市繁多川に来ています。きょうから期間限定で那覇まちまーいにあるコースができました。私も頑張って歩きたいと思います。」
那覇の魅力を歩いて再発見しようと5年前から始まった「那覇まちまーい」。きょう10月2日「豆腐の日」から期間限定でスタートしたコースは、「民話と水とお豆腐と繁多川めぐり」。繁多川はかつては豆腐店がひしめきあっていた場所。
岡島ガイド「これは繁多川にかつて自分の家で豆腐を作っていた家がこんなにたくさんあるんですね美味しい湧水があったそこからおいしい豆腐が出来たということがあります戦前は120戸くらいお店があったそうです」
現在、繁多川では、在来種の大豆から昔の製法で豆腐を作ろうという公民館では講座も開かれているそうです。
岡島ガイド「繁多川の豆腐を有名にしたのはこの「坊主川」です」
こんこんとわき出たという豊富な湧水を見ることもうできませんが繁多川豆腐のルーツを知ることができました。
最後に辿り着いたのは、1949年創業の「永吉豆腐」現在、繁多川に残る豆腐屋の1つです。
岡島ガイド「沖縄のお豆腐がおいしいのは丁寧に丁寧に泡をすくう心を込めて作るのがおいしいんですね命薬ですね沖縄の豆腐」
そして、出来立てのゆし豆腐をその場でいただきます。「おいしい!すごい滑らかで何の味付けもいらない」地元で守り続けられる「沖縄の味」
繁多川をゆっくり歩きながらその魅力に触れることができました。