沖縄の基地問題の解決の道を探ろうと翁長知事は国連人権理事会で演説するため日本時間の9月21日未明、スイスのジュネーブに入りました。
人権理事会での演説を前に先ほど、日本時間の21日午後6時からNGO主催のサイドイベントに出席しています。会場にいる島袋記者に伝えてもらいます。
島袋記者「国連本部ではいまNGO主催のサイドイベントが開かれています。翁長知事もこの中でおよそ20分ほど演説し沖縄の基地問題などについて訴えました。」
サイドイベントは沖縄問題について長年取り組んできたNGO反差別国際運動と市民外交センター、島ぐるみ会議が主催したものです。
翁長知事も出席し20分ほど演説しました。
演説の冒頭翁長知事は「美しい海が埋め立てられる。あるいはまた、そこに新しい基地は造らせない。いろんな場面が出てきておりましたけれども、今回初めて国連の人権理事会に、このように参加をさせていただいて、皆様方に沖縄で起きていることを紹介し、そしてそれはある意味で世界的な意味合いを持つんだということを含めてきょうはお話をさせていただきたいなと思っております。本当に心から感謝申し上げます。」と話していました。
また名護市出身で環境NGO沖縄生物多様性市民ネットワークの吉川秀樹さんがアメリカ軍基地がPCBやダイオキシンなどの環境汚染を引き起こしているといった状況や新基地建設が予定されている辺野古に絶滅危惧種のジュゴンやアオサンゴが生息していること、それらが基地建設によって脅かされている状況を説明します。
また沖縄の人たちが沖縄のことを決めるという「自己決定権」について改めて話し合われます。
翁長知事はこの後日本時間の21日午後10時から国連人権理事会で現職の知事としては初めて演説にのぞみます。辺野古の埋め立て承認取り消しを表明する中、国際社会に沖縄の基地問題を直接訴え、その協力を得ることで新基地建設を阻止したい考えです。