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先月行われた全国中学校体育大会の相撲団体戦。QABでも以前お伝えしましたが、浦添中学校が県勢初優勝を果たしました。今回はこの快挙の裏にあった、選手・監督・コーチの絆をお伝えします。

先月行われた全国中学校体育大会。相撲団体戦で県勢初となる全国優勝を果たした浦添中学校。その団体メンバーがこの3人!

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

身長183cm・体重160キロ!キャプテンで中堅、自称突っ込み担当の當眞嗣斗!

當眞嗣斗選手「城間が面白いので、自分がいつも『違うだろっ』って突っ込んだりしてます」

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

大将として、強気な相撲を見せる城間瑠生。優しい笑顔の持ち主で、やや天然なところも。

城間瑠生選手「強みは…強みって言うか、強みは…相撲では…相撲?」

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

そのわんぱくな2人に対し、チーム1の冷静さと相撲への直向きな姿勢を見せるのが先鋒・仲里隆治。

仲里隆治選手「3人の中で?自分は…普通です」

個性豊かな3人が成し遂げた全国優勝という快挙。その裏には選手・監督・コーチの強い絆がありました。

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

浦添中相撲部は小学生中心の浦添てだこ相撲クラブと共同で土俵を使いながら稽古に励んでいます。

城間と仲里は、小学生の時にこのクラブに所属しており、當眞は違うクラブながら、力のある2人とともに稽古をしたいと出稽古のような形で練習に参加。幼いころからお互いを高め合ってきました。

當眞嗣斗選手「本当に良い仲間を持ったなと思います」

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

その3人に稽古で胸を貸しているのが、このクラブでコーチとして小学校時代から3人を見てきた幸地銀治さん。その銀治さんが去年の4月、臨時教員として浦添中学校に赴任。相撲部の監督となったことが3人に更なる成長をもたらします

仲里隆治選手「みんな雰囲気が変わりました。突然銀治先生が来て、みんな集団で行動できるようになって、団体としてまとまることができるようになってきました」

幸地銀治監督「思い入れはありましたね、やっぱり。小さい時から見ていたので。ここまで強くなってくれてとか、ここまで頑張ってくれてありがとうという感じです」

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

そこにさらに力を与えているのが外部コーチの幸地剛さん。銀治監督のお父さんです。

剛さんは相撲経験こそありませんが、伯父が相撲教室を開いており、その魅力を知り、相撲を学び始めました。銀治さんを相撲の世界に誘ったのも剛さんです

幸地剛さん「(相撲教室出身の)子ども達が大人になって、うちの伯父と付き合っている雰囲気を見ると、なかなか良い青年たちがいるんだなと。うちの子もそうなってほしいという単純な思いです」

この「浦添てだこ相撲クラブ」も相撲道に惹かれた剛さんが11年前に立ち上げたもの。今回、全国優勝したメンバーにも一から相撲の基礎を教えてきました。

そこに、東京の大学を卒業した銀治さんが加わり、父・剛さんが築いた基礎の上に、自らの相撲経験を生かした指導をしてきたのです。

幸地銀治監督「自分の親父が基礎中心に教えて、自分の方が技術面を子ども達に教えていくという役割分担ができていたので、とてもやりやすい環境だったと思っています」

幸地剛さん「まだまだ27,28歳の若造ですから、まだまだ足りないものもいっぱいあると思うんですけど、その分はできる範囲でサポートしながら、ゆくゆくは彼が見てくれたらいいと思う」

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

選手3人の絆、選手と監督の絆、そして親子の絆が今回の全国優勝につながっていました。

城間瑠生選手「小学校の頃から、こういう監督・コーチがいてくれたから、今もこうやって出来ているかなと思います」

選手3人はさらなる上を目指し、今後も相撲を続けていく予定。選手、そして幸地さん親子の相撲道はまだまだ続いていきます。

Q+スポーツ部 絆でつかんだ全国制覇

幸地銀治監督「中学校で日本一にはなったんですけど、そこで気負わずにまた自分を見つめ直して、これから相撲道を極めていってほしいなと思っています」