いくつになっても青春、還暦野球大会です。60歳以上の選手たちが見せる熱いプレーで盛り上がった大会。バックネット裏には、その様子を嬉しそうに見つめるある男性の姿がありました
年齢を感じさせないプレーが飛び出した第22回還暦軟式野球大会。おとといは準決勝・決勝。みなさん、気合十分の様子。
「(Q.昨日はウークイでしたけど、二日酔いとか大丈夫ですか?)野球の前は飲みません、一切。きょうのために酒は控えました。試合は負けました(笑)」
この大会に向け練習を積んできた選手たち。試合はファインプレーあり、特大ホームランありと白熱!一方で、こんなプレーも…(ゴロとって転ぶ、バットが飛んでいく)
その様子をバックネット裏で見つめていたのが、県還暦軟式野球協議会、会長の嘉納勝さん。発足時から、運営に携わってきました。
嘉納勝会長「藤吉昇元監督が、もう亡くなりましたけど、60歳だから還暦作ろうって。」
2004年から始まった沖縄還暦野球大会。発案者は県野球連盟の会長もつとめていた藤吉昇さん。しかし、公式戦が始まるのを前に他界。共に野球をし、事務局長としてもサポートしていた嘉納さんがその意思を受け継ぎました。
嘉納勝さん「野球に対する情熱のある人で、リーダーシップがすごかったですね。私はあの人には及ばないけど、みなさんが良くついてきてくれて、こんなしてチーム数も増えていますけども。」
当初、県内に5つしかなかった還暦野球チームも、10年以上の時を経て、現在では35チームまで増加。年々盛り上がりを増す中、迎えた22回目の決勝戦。
初回から左中間まっぷたつのタイムリーが飛び出したのをはじめ、両チームともに好プレーが続きます。
嘉納勝さん「ファインプレーから何からとっても良かったね。みんなそうですけど、僕らも野球小僧なので、野球をしていると幸せなんですね。」
試合は琉球ベースボールクラブが勝利し、大会3連覇を達成。いくつになっても楽しめる野球、今後もその熱気は高まっていきそうです。
嘉納勝さん「元気なおじさんたちが増えるというのは良いですよね。沖縄から野球を発信して、みんなと交流を持ちたいですね。」