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暑い日にはコレ!県民が愛する夏の味

九州・沖縄・山口のANN系列局でお伝えするブロック企画。テーマは「暑い日にはこれ!」沖縄から紹介するのは、「ぜんざい」です。

強い日差し!立っているだけでもクラクラする沖縄の夏。そんな暑い日に沖縄県民が食べる物とは・・?

高校生男子「(Q.今日はとても暑いですがこんな日は何が食べたくなりますか?)やっぱりぜんざいですか。」

男性「沖縄みんなぜんざい食べるよ。やっぱり暑いからさ。」

少年「暑い日ぜんざい食べたい!」

そうなんです!沖縄の夏はぜんざいがないと始まりません!ぜんざいといえば、あずきをゆでた温かいものを想像すると思いますが・・・・。沖縄のぜんざいといえば、これ!!かき氷です!!

そして氷の中に潜んでいるのは、普通の小豆ではなく、粒の大きい金時豆!戦前沖縄で食べられていた緑豆と大麦を黒糖で煮たあまがし。戦後アメリカから金時豆が多く入ってきたことで今のぜんざいになったとも言われています。

暑い日にはコレ!県民が愛する夏の味

1948年創業。沖縄県本部町にある、「新垣ぜんざい」。ぜんざいの専門店です。12時開店ですが、すでにこの行列。戦後間もなく夫と共に店を構えたのは、新垣敬子さん。

新垣敬子さん「戦争が終わってすぐできたよ。ここまで来るのは大変でしたよ、豆を炊いてうまくいかないでこぼして、また炊いてこぼして、綺麗にできないからまたこぼしたんですよ。あんなにしてようやく今まできたんです。」

92歳になる敬子さん。夫・隆元さんと共に二人三脚で店を切り盛りしてきました。2003年に隆元さんが亡くなってからも、敬子さんはぜんざいを作り続けました。

暑い日にはコレ!県民が愛する夏の味

新垣敬子さん「もうこれだけしか仕事ないからね、人がほめてくれるような美味しいものを作ろうといつも思っていたんですよ。」

70歳後半を迎え、店を引退。現在は、娘の初美さんと嫁の智子さんが跡を引き継いでいます。沖縄県民が暑い日に食べたくなる、沖縄ぜんざい。その秘密は、金時豆にあります。

智子さん「同じ粒でないと大小あるとちいさいと煮崩れする。なくなっちゃうから。」

創業当時から変わらない作り方。金時豆一粒一粒を丁寧に選別。バケツ5つ分の金時豆を、薪窯を使って10時間じっくり煮込みます。

智子さん「責任は重いですよね。味守らないといけないから。」

67年間変わらぬ味を提供する新垣ぜんざい。

地元の少年「こっちのぜんざい食べてぜんざいが好きになったので、小さい時からの思い出がある。」

地元の女性「やっぱり涼しくなりますね。」

神奈川県から来た男性「イメージ全く違いますね。冷たくて美味しいです。冷たいのもアリだと思います。」

暑い日にはコレ!県民が愛する夏の味

そして、那覇市にも、創業63年のぜんざいが人気の食堂があります。1952年、「屋船食堂」を創業。現在、千日として地元の人に愛されています。

小坂れい子さん「うちは先代からのレシピがあるので、それで同じようにやっているので、もう何十年も変わらない味だと思いますね。」

平日でも、常に満席の千日。その人気の秘密は・・・!?

川村アナウンサー「見てくださいこのボリューム!」

大きさは先代から変わっていないそうです。

外国からの観光客「大きいです」

神奈川県からの観光客「ないです。見たことないです。すごい美味しいです。」

暑い日にはコレ!県民が愛する夏の味

千日がこだわる大きさ、それには氷へのこだわりがありました。なるべく固めの氷を使い、かき氷機の刃をまめに研ぐことで、きめの細かいフワフワの氷を提供しています。

小坂れい子さん「この大きさは父が変えないようにと、母からは美味しく作ってあげなさいというのは言われていますのでね。沖縄といえばぜんざいですので、是非多くの方に食べて頂いて、沖縄って言ったら沖縄ぜんざいという風になりたいですね。」

沖縄の夏の風物詩、「ぜんざい」。皆さんもぜひ一度、老舗の沖縄ぜんざいを味わってみては!?