九州各県のアスリート1000人以上が集った九州陸上競技選手権大会。ハイレベルな試合が展開される中、女子やり投げでは久米島出身の當間汐織選手が大会2連覇に挑みました。
第70回九州陸上競技選手権大会。初めて沖縄での開催となったこの大会にはハンマー投げの知念春乃選手や本村夏鈴選手をはじめ、県出身の選手、およそ270人が出場しました。
その中で、この大会の2連覇がかかっていたのがやり投げの當間汐織選手。
當間汐織選手「楽しいです沖縄、空気感が違うので」
久米島で生まれ育った當間選手。白球を追いかけた野球少女は、久米島高校でやり投げの道へ。
その後、県外の大学、福岡の九州共立大に進学しアジアジュニア大会で優勝を果たすなど世界を舞台に活躍。そんな當間選手にとってもふるさと・沖縄での試合は特別なものでした
當間汐織選手「高校の時みたいに原点に戻って沖縄からまた出発という形で頑張っていこうと思っているので。これ、高校からずっと持っています、高校のハチマキです(久米島高校の?なんでそれを持っているの?)もう自分の原点のようなものなので、お守りです(笑顔)」
会場には、久米島から當間選手の両親も駆け付けていました
ご両親(父・勉さん、母・みゆきさん「(父)こんな大きな大会が沖縄であって、間近で見られて。頑張ってほしいですね、地元ですから。」
自身の成長を確かめたい、沖縄での試合。女子やり投げの決勝。
コンスタントに50m台と他の選手を寄せ付けない記録を出すものの自己ベストの55m90にはほど遠い記録。実は、持病の腰痛が思わしくなく、苦しんでいました。
その當間選手に、父・勉さんが声をかけます
當間汐織選手「自分が腰痛くて恐がって、思い切り投げられない部分があったんですけど、そこを見抜いていて、「思い切り投げてきなさい」と言われました。」
當間汐織選手「5投目から楽しめましたね、吹っ切れて思いきり投げられるようになりました。」
最終6投目には笑顔も見せた當間選手。記録更新とはならなかったものの、力の差を見せつけ大会2連覇を達成。ここ沖縄から、更なる高みをめざし挑戦は続きます。
當間汐織選手「2連覇が最低限の目標だったので、達成できて良かったです。(これから)全国とか大きな舞台がたくさんあると思うので、内地で試合をしていても沖縄に「自分が頑張っているぞ」というのが届くくらい頑張りたいと思います。」
以上スポーツ部でした。