レプトスピラ症って聞いたことありますか?
実は、県内では毎年、夏のこの時期に起きる感染症で、今年は、患者の発生数が例年よりハイペースだと県が注意を呼びかけています。
「レプトスピラ症」を引き起こす「病原性レプトスピラ」。らせん状のをした細菌です。感染すると3日から2週間ほどの潜伏期間を経て症状があらわれます。
県衛生環境研究所・岡野祥(オカノ・ショウ)主任研究員「軽症の場合はですね、風邪のような症状でおさまるんですけども重症化した場合は、黄疸だったり、腎不全だったり、最悪、死に至る場合もあります」
主な症状には、頭痛や発熱、目の充血など、重篤化すると死の危険性もある「レプトスピラ症」。
病原菌は、ネズミやイノシシといった野生生物の腎臓に潜んでいて野生生物が排泄する尿が土や水を汚染します。その尿や汚染された土や水に触れることで皮膚の傷、目や鼻の粘膜を通じて人に感染します。
県衛生環境研究所・岡野祥(オカノ・ショウ)主任研究員「沖縄県では、年間約10例ほど患者が発生して、全国でも多い地域になっています。最近は、8月・9月の夏休み期間に川で泳いだりカヌーをしたり、そういったレジャーでの感染が特に増えています」
感染した経緯については遊泳やカヌーでの感染が最も多い6割を占め淡水との接触、農作業と続いています。
いつもなら8月以降増える感染者が 今年は、7月末までに4件報告されているため、県ではこのままのペースでいくとことしは過去最高の28件を上回る可能性があると警戒しています。
県衛生環境研究所・岡野祥(オカノ・ショウ)主任研究員「野外での農作業などする際は、長靴を履いたり、手袋を付けたりですね、直接、土や水に触れないことが第一です。2つ目にですね、体に、皮膚に傷がある場合は川遊びをしないことですね。あとは、ネズミなどの野生生物は直接素手では触らない、そういったことが感染の予防ポイントになります」
天気がよければ川遊びが楽しい時期ですから、傷があるときは、川に入らないなど気をつけて過ごしてほしいですね。