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Q+リポート 大型クルーズ船来港 “爆買い”と課題

免税店を埋め尽くす人々。次々に高価な品物を買い求めていきます。記者「こちらのお客さんは、同じ化粧品をまとめていくつも購入しています。会計金額が十万円を超えています。」

きのう、那覇市の免税店では、中国などからの団体客が旅先で大量に商品を購入する、「爆買い」と呼ばれる光景が繰り広げられました。こちらの団体は、那覇港に3隻が同時寄港したクルーズ船から街に繰り出した乗客たち。

ラオックス九州営業本部 唐橋利博 営業部長「首都圏ですとか基幹店で実績が上がっているものからですね、MD(品揃え)を組んでおります。」

この免税店では、全国の店舗で外国人観光客向けの売れ筋を分析し、計画的に仕入れるほか、中国語を話せるスタッフの確保にも力を入れています。クルーズ船の観光客にとっては、目当ての品々ばかりが並び、会話にも不自由しない環境です。

Q+リポート 大型クルーズ船来港 “爆買い”と課題

沖縄総合事務局の調べでは、クルーズ船の観光客が1回の寄港地で消費する1人あたりの金額は3万8千円とされていますが、これは3年前のデータ。現在は円安が大幅に進行し、より大きな金額が消費されているとみられています。一方、国際通りの既存のお土産品店では。

お土産品店の従業員「どんどん入ってくるとは言っているけども、どれくらい自分たちにね、あまり…今日のはあまり(売上に影響は)ない。」

増え続ける外国人観光客を街全体の活力につなげる手立ては、まだ十分とは言えません。インフラ面の課題もあります。

沖縄総合事務局港湾計画課 花田祥一 課長「貨物船のターミナルができているので今回受け入れることができているというのはあるんですけども、やはり貨物の、普段貨物を使っている方の利便はよろしくないのと、観光客の観点からも、那覇港のクルーズターミナルのようなところに着きたい。」

Q+リポート 大型クルーズ船来港 “爆買い”と課題

沖縄に寄港するクルーズ船は、2009年から旅客船バースが供用を開始したこともあり、ここ数年徐々に増えていましたが、去年から急増。那覇港では2隻以上が同時に寄港する際には、本来貨物船用のターミナルを臨時に使用するため、危険を伴うことや、タクシーが乗り入れられないといった現状もあります。

観光立県として、急増する外国人観光客が快適に過ごせるような受け入れ体制づくりが、急がれています。