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県内で高齢者を狙った詐欺が多発しています。これらは「医療保険の過払い金を返したい」などと高齢者をATMに誘い出す手口。7月だけで1000万円以上の被害が出ています。こうした中、嘉手納警察署では詐欺を未然に防いだ女性に感謝状が手渡されました。
嘉手納警察署で感謝状を受け取ったのは読谷村の比嘉康子さん(49)です。比嘉さんは7月16日、村内のスーパーに隣接するATMで携帯電話で話しながら操作をしている80代の女性を見つけ、声をかけました。実はその女性は還付金詐欺にあうところだったのです。
比嘉さんは「振り込みをしてっていうけど、おばあちゃんこれお金送るの?って聞いたら『お金が返ってくるわけ』というから、あれって思って。お金返ってこない。詐欺だはず。って言ったら、おばあちゃんもびっくりされて」と話します。
詐欺にあった83歳の女性は「『私たちが言うようにしてください』って言われたんです。『ボタン押して』そんなのが繰り返し(電話越しで言われた)」と話し、「こんな長く話したのに、私は変だと思わなかったのか」と話していました。
県内では7月3日から22日までに9人、合わせて1015万円の被害が確認されています。被害者は全員70代から80代の高齢者。自宅に突然電話がかかってきて、銀行や店舗以外にある第三者の目が届きにくいATMに誘導されています。警察では電話がかかってきたら、まず周りに相談するよう呼びかけています。