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高校野球沖縄大会はいよいよ準々決勝、ベスト8が激突しました!

去年の夏の覇者、沖縄尚学に挑むのはMAX148キロ!プロ注目の本格右腕、普天間・與那原大剛(ひろたか)そして女房役の渡名喜守哉(もりせ)のバッテリー。

2人は小学校6年からバッテリーを組み桑江中学校でともに成長、そして一緒に甲子園を目指し普天間高校へ進み、甲子園まであと3つのところまできました

試合は1回、普天間はランナーを2塁に背負います。強気のインコースで、ピンチを切り抜けます。

しかし、続く2回。マウンドに、2年生の知念辰樹。與那原はレフトへ。

與那原大剛選手「全力投球できない状況だったので。」

これまで、再試合を含む4試合でおよそ600球(591)を投げたエースは、中指のマメが潰れていました。互いに譲らないゲームの均衡を破ったのは普天間でした。3回、與那原がバットでチームに貢献し、タイムリーを放つなど3点を先制します。

しかし、去年の王者沖尚も4回・5回と1点ずつ返し、6回には、内原英哉(ひでと)のタイムリーで試合を振り出しに戻します。同点のまま試合は8回。再三ピンチを迎える展開に、エース與那原が痛みをおして再びマウンドへ上がります。

渡名喜守哉捕手「本当に最後までボールに気持ちが伝わっていて、こいつ本当に指痛いのかってくらいボールも来ていて本当にとても良いボールでした。」

8回を三者凡退に切った與那原、しかし9回。ランナー2塁1塁、サヨナラのピンチを迎えます。

與那原大剛選手「他のキャッチャーとは比べられないくらい投げやすかったです。」

渡名喜守哉捕手「ここまでこんなに良いピッチャーとバッテリー組めて最高の時間でした。」

試合の画グラウンドいっぱいに声を出しているのは、内原令雄。

内原令雄「自分はどうでもいいのでチームが勝てればいいと思って。毎試合臨んでいました。」

チームのことを1番に考える八重山のムードメーカー、内原令雄。メンバー思いの彼ですが、以前は違っていたといいます。

上里翔太主将「本当に自分勝手だったんですよ。春の大会位までまずあいつを直さないといけないってなって。それでまずチームの為に考えてみろという話をして」

内原令雄「以前の自分はチームに迷惑ばかりかけて。自分がよければいいとかそういうことばかり考えていたんですけど、夏に近付くにつれチームで勝とうという気持が芽生えてきて」

自分勝手だった内原がメンバーの言葉で変わっていった。そんな彼を近くで見ていたのは、父和彦さんでした。

父・和彦さん「自分がうまければいいという考えでずっとやってきたんだけど、最近は、高校入ってチームプレー1人で野球できないんだなということに気付いたのを日々感じます。」

お父さんが見守る中、自分を変えてくれた仲間と共に第1シード興南に挑みました!試合は、5回ウラ。八重山は、2アウト1塁3塁のピンチを迎えます。

内原令雄「絶対自分の所に飛んできたら絶対取ってやると思っていたので」

ショート内原が冷静にさばき、5回まで強豪興南相手に0-0。続く6回表。この回の先頭は内原。このまま得点につなげたい八重山でしたが、興南の堅い守りに阻まれます。

そのウラ八重山は、5回に続き1アウト満塁のピンチ。ここで痛恨のミス。ワイルドピッチで先制を許します。このあとも満塁のピンチを背負いますが、これ以上の追加点は許しません。打たせて内原はこの試合、ノーエラーでチームのピンチを救います。

しかし、その後は第一シード興南に追加点を許してしまう八重山。それでも内原は、笑顔でチームを鼓舞します。

内原令雄「自分の一番の役目は笑わすことだと思っていたので、自分が笑顔消えたら絶対ダメだと思ったので。じぶんから笑顔を伝えていこうという気持ちでやっていました。」

試合は、3-0で迎えた9回表。チームの為に変わった内原の、最後の夏は涙で幕を閉じました。

令雄「高校野球には成長させてもらったなと思っています。本当にこのメンバーで野球できたことは幸せだったし、これから高校野球終わって新たな道に進むんですけど、ここで親孝行できたらなと思っています。」

その他の2試合はご覧の結果となり18年ぶりにシード4校がそろってベスト4へ進みました。土曜日の準決勝は、ご覧のカードとなっています。QABでは実況生中継で放送しますので、お楽しみに。