大型で強い台風9号は発達しながら北上を続けています。9日夜から10日にかけ、県内全域で大荒れになる見込みです。
大型で強い台風9号は午前11時には那覇市の南南東およそ410キロの海上にあって時速20キロの速さで北西に進んでいるとみられます。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートルで、中心から半径170キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風9号は今後さらに発達しながら北西に進む見込みで、本島地方と先島諸島では9日夜から10日にかけて暴風となる見込みです。気象台では、9日昼過ぎに本島地方と宮古島地方に。夕方には石垣島地方に暴風警報を出すことにしていて厳重に警戒するよう呼びかけています。
宮古島市の砂山ビーチで大矢記者は「普段はたくさんの観光客でにぎわうこちらのビーチからも、徐々に白波が立ち始めているのが確認できます」とリポートしました。
台風が近づく宮古島市では、漁港では、漁師たちが船が流されないよう対策をとっていました。また、収穫の最盛期を迎えたマンゴー農園でも、早めの収獲に追われていました。マンゴー農園の男性は「早いやつでも取って行って、あとは残ったマンゴーの台風対策をやるだけです」と話します。
また観光客の女性は「9日の宮古発が出るか分からない。心配していますが」と話していました。台風9号の接近に市民は警戒を強めています。
また空の便は那覇空港を発着する国内線全体で168便が欠航、1万8000人に影響が出るとみられます。
那覇空港で知念記者が「台風9号の影響によって欠航手続きカウンターには長蛇の列が出来ています」とリポート。出張で福岡に向かうサラリーマンは「10日の夕方の便をとって今9日の午前中のキャンセル待ちをかけてます」と話しています。
また観光客の女性は「9日の3時に帰る予定なんですけどまだ欠航かわからないのでまってます」と話しました。また、那覇を発着する定期船は8日から全ての便が欠航になっています。
また小学校では早めに授業を切り上げ子どもたちが帰宅していました。男子児童は「図工の日は、早くかえりたくない。図工できなかった。」と。他の男子児童は「台風だから嫌な気持ち」と話していました。バスやモノレールは現在、通常運行しています。