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15-06-26-04

「沖縄の新聞2紙はつぶさないといけない。」「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくせばいい」これは6月25日に行われた安倍総理大臣に近い自民党の若手議員が立ち上げた勉強会で、映画「永遠のゼロ」で知られる作家の百田尚樹氏が発言したものです。

この一連の発言について26日、自民党側が陳謝しました。この問題は、安全保障関連法案への理解が広がらない現状をめぐり、25日、自民党の若手議員が開いた勉強会で出席議員からメディア批判が相次いだものです。

この中で、沖縄の地元新聞社2社が政府に批判的だという意見に対し、勉強会の講師を務めた作家の百田尚樹氏が、「沖縄の2つの新聞をつぶさないといけない」と発言。また普天間基地の騒音問題について「うるさいのはわかるが、そこを選んで住んだのは誰だと言いたい」とし、騒音の中、生活するのは基地の近くに住む住民の自己責任だとしました。

他にも複数の議員から「マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番だ」などの意見が出たということです。この発言は26日の国会でも取り上げられ、自民党側が発言を認め、遺憾の意を示しました。

また、安倍総理大臣は、百田氏の発言は、そもそも「外に出すことを前提にしていない発言だった」とした上で、衆院平和安全法制特別委員会で安倍総理は「これは党の中の私的な勉強会であって、いろんな自由闊達な議論があります。」と答えました。

百田発言に街の人は・・・ある女性は「偏見ですよね。言論の自由とか、文章を書く自由、もっと広い心で認めてほしいですよね。」と答え、また、ある男性は「そういう(考えの)人たちが日本にも多数とは思わないですけども、いるのだなというのを感じますね。」と答えました。

一方、今回の発言でやり玉にあがった沖縄タイムスの武富和彦編集局長は「言うことを聞かない沖縄、意のままにならない沖縄県、沖縄県民、沖縄のマスコミに対するいらだちの表れだというふうに受け止めています。」「まったく基地の成り立ちを知らない、沖縄の歴史を知らない、県民の苦悩を顧みようとしない、許せない姿勢ですね。」と答えました。