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70年前の沖縄戦で激戦地の1つだった、現在の那覇市真嘉比で小学生が自分の住む地域の戦争の傷跡を学びました。
那覇市真嘉比にある大道森(だいどうむい)、通称ハーフムーンは、70年前の5月、首里の司令部を目指すアメリカ軍に対し、決死の抵抗を続ける日本軍が激しい戦闘を繰り広げた場所です。再開発が進むこの場所で、子ども達に地域の戦争の傷跡を知ってほしいと、真嘉比自治会の副会長で平和ガイドを務める花城史郎さんが講話を行ないました。
花城史郎さんは「艦砲爆撃が終わったら日本軍はここ(大道森の壕)から飛び出してアメリカ軍の侵攻に対して抵抗をしたからアメリカ軍は非常に攻めあぐねた」と話します。そして、わずか1週間で日米合わせて5000人を超える戦死者が出たこと、戦後、この場所で多くの遺骨や遺品が見つかっていることなどを説明しました。
男子児童は「いつもここで遊んでいるけどここが激戦地だと知ってビックリしました」と話し、女子児童は「小さなことで争いごとを起こさないようにしたら大きな戦争はなくなると思う」と話していました。児童たちは、この後も70年前の地域の様子を調べ、慰霊の日に合わせて授業で発表するということです。