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Q+スポーツ部 プロサッカー選手を夢見る少年

西表島に将来サッカー選手になることを夢見る少年がいます。サッカーチームも指導者もいないこの島から、夢を追う少年の思いを取材しました。

県内で2番目に大きく、自然豊かな西表島。この島にたった一人のサッカー少年がいます。本郷かつをくん。中学一年生です。

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西表島にはサッカーチームはなく、指導者もいません。そんな環境の中、かつを君がサッカーを始めたわけは・・・。

本郷かつをくん「2014年7月のワールドカップでファン・ぺルシーやロドリゲスのファインプレーとかが出ていたのでかっこよくて、自分もこういう人になりたいなと思って」

去年観たワールドカップ。海外の名だたる選手のプレーに一瞬にして心を奪われ、小学6年生からボールを蹴り始めました。

女子「明るくて元気な子」男子「冗談とか言っていつもクラスを盛り上げています」男子「優しくて明るくてリーダーシップのある子です。世界で活躍するサッカー選手になってほしいです」本郷くん「今までインタビューした中で一番良いこと言ってくらてので良かったです」

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学校でも人気者の本郷君。学校が終わると急いで向かうのは、フェリー乗り場です。毎週月曜日と金曜日、こうして石垣島に向かいます。

フェリーに揺られ40分、石垣島に到着しました。グラウンドに着くと、早速練習開始です!

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本郷君が通うFC琉球石垣は、下は3歳から上は中学生までの子ども達が所属するサッカースクールです。石垣島の豊かな自然の中、子ども達にサッカーの楽しさを知ってもらいたいという思いで、去年の春に設立されました。

FC琉球石垣・田神一監督「すごく素直ですね。言われたこと、初めて教えられたこと沢山なんですけど、吸収しようとしていて。西表から来ていて、男としてもすごいな、尊敬できるな、情熱があるなとすごく感じます」

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本郷くん「吸収していることはチームワークです。通ってみて友達もいるから楽しいです。こっちに来て基礎からできるから、自分はこっちに来て良かったなと思っています」

中学生になって初めて習うサッカー。早いスタートではありませんが、目の前に広がる全てが新鮮で輝いているのです。

本郷くん「楽しみで楽しみで仕方がないくらいの思いで通っています。(一人で通うのは大変だと思うけど、どう?)大変ではないですよ。普通です。クリステアーノ・ロナウドみたいなサッカー選手になりたいです」

本郷くんはお母さんと2人暮らし。お手伝いをしながら親子2人3脚で生活しています。

母・本郷律子さん「自分でたまたまFC琉球石垣さんのメンバー募集を見て、お母さんこれやりたいって言ってきたんです。自分が決めて夢に向かって頑張ると決めているんだったら、本当にがむしゃらに、いける所までしっかり頑張ってほしい」

本郷くん「俺もサッカーでお金いっぱい稼いで募金したり、お母さんの将来の為を考えてる(一生懸命頑張ってくれているお母さんどう?)そういうお母さん輝いている、かっこいい。僕ここまでやってこれたのは、自分だけではこれていません。お母さんや友達や色々な人に迷惑もかけながらここまでやってきたから」

母・本郷律子さん「本当に地域の皆さんが声かけてくれたり応援してくれたり。そういう人の気持ちをちゃんと受け止めて、きちんと恩返しができるような人になってほしいですね」

Q+スポーツ部 プロサッカー選手を夢見る少年

何よりもお母さんの為に。まっすぐな言葉が印象的でした。

本郷くん「俺が行きたい所はヨーロッパのスペインとポルトガル。あとオランダ。ヨーロッパ行ってサッカーしたい」

西表島でたった一人のサッカー少年は、夢に向かって、今日もボールを蹴り続けます。

コーチの言葉にもありましたが、本当にまっすぐな思いを持った少年でした。その気持ちを忘れず、これからも頑張ってほしいと思います。