新基地建設反対を掲げ座り込みが続く、辺野古のキャンプシュワブのゲート前。おとといで座り込み300日を数えました。県と政府が平行線のまま進んでいますが、現場で話をきいてきました。
ヘリ基地反対協議会安次富浩代表「本当は100日とか50日とかで解決しまいといけないのに、300日を超えていく。しかし、それは政府が私たちの声を聞かないから。これからも勝つまで闘いぬきましょう。」
ゲート前に座り込みを始めてから300日となったおととい。ゴールデンウィークの中、この日も県内外からおよそ130人が集まり、抗議の声をあげました。
座り込みに参加の女性「小さな声ではありますけど。自分自身もこれるだけきて、反対運動の声をあげたいと思っている。」
座り込みに参加の男性「新基地を作らせないと、作らせたら沖縄の将来はないと」「これは沖縄の尊厳をかけた闘いだよ。」
この中に、戦後、教員として復帰運動に関わった男性がいました。伊波義安さん(74)です。
伊波さん「(復帰運動では)平和憲法のもとに復帰したい。そうすれば基地も核もない平和な島になるということをみんないわゆる望んできたわけですよ。」
希望を抱いた祖国への復帰運動。しかし、復帰しても変わらない現状があると伊波さんは言います。。
伊波さん「沖縄の今の状況はあまり変わらない。(今の辺野古は)銃剣とブルドーザーで沖縄の人たちの土地を取り上げたのと同じ。沖縄の人たちの海を取り上げて基地を造ろうとしている状況は変わらない。」
本土復帰から43年を迎える今年、伊波さんの言葉は、辺野古から見えてくる沖縄の姿を問いかけています
伊波さん「日本復帰ってなんなのかを私たちはもう一度問い直さないと。一体沖縄は日本ですかというのを皆に聞きたいし、沖縄は平和ですか?沢山のアメリカの戦争の前進基地ですよ。」
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座り込みをしている人たちからは、「1人では何も変わらないけど、集まることで現状を変えることができる」という信念を感じました。その信念が300日を支えているのだと思います。一方で皆さんは「1日も早く終わりたい」とも話していて、その言葉が印象的でした。