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あわや大惨事だった可能性もある事故でした。4月23日に起きた那覇市の住宅の天井が崩落する事故寝ていた91歳の女性は無事でした。このような事故が起きる可能性は実は私たちの日常にも潜んでいました。事故はなぜ起きたのは久田記者のリポートです。
23日夕方、那覇市樋川の住宅の3階の天井が突然崩落し、ベッドで寝ていた91歳の母親のそばに落下しました。建物は本土復帰前、1970年代初頭に建てられたものでした。
この事故について、コンクリートの性質に詳しい沖縄県生コン工業組合仲田康司専務理事は「剥落しているコンクリートを見ると、使われているコンクリートが白い骨材ですね、この骨材は県内では復帰以前に一般的に使われた骨材で、現在は使われてないですね」と話し。当時のコンクリート造りの問題点について次のように指摘しました。
「その時期(復帰前後)は生コンプラントがですね県内にはほとんど少なかったはずですから、生コンプラントから供給されているコンクリートではない、現場で作られたコンクリートじゃないかと思いますね。」
本土復帰前後の建物は、コンクリートの品質を定める規格が現在のように定まっていなかったと話していて、同じ時期に建てられた建物には今後、注意が必要です。
今では建物につかうコンクリートの品質は規格が定められていますが、当時は水とセメント、骨材を現場の職人の感覚で調合することが一般的だったそうです。建物内部の鉄筋が腐食すると補修は難しいそうですが、古い建物にお住まいの方は安全のためにもまずは点検が必要のようです。